京都と聞くと、まず"祇園"を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか? そんな言わずと知れた京都の花街・祇園に、2021年11月5日「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」がオープンしました。
「今日は祇園ぐらし」のコンセプト通り、およそ6割の客室が"ミニキッチン付き"。さらに、お部屋でパンが焼ける朝食プランは、オープン前から「楽しそう!」「やってみたい」と大きな話題に……!!
そこで今回は、京都観光にぴったりな星野リゾートの新ホテルを体験してきました。館内はわざわざ泊まってみたくなる、ワクワクの仕掛けがいっぱいです!
位置する場所は? 八坂神社1分の最高立地
祇園四条駅から歩いて10分ほど。京都を代表するにぎやかな繁華街「四条通」沿いにオープンした「OMO5京都祇園」。ホテルを一歩出ると、祇園祭りで有名な八坂神社も見える最高の立地です。
八坂神社の他にも、徒歩圏内で行ける有名な神社仏閣がたくさんあって、京都観光の拠点にもってこい。夜遅くまで繁華街で遊んで、祇園の早朝さんぽもできます。京都ツウなら「えっ、こんな場所に星野リゾートができたの……!?」と驚くはず。
風に揺れるのれんをくぐって、いよいよ館内へ!
祇園を丸ごと楽しみ尽くす共有スペース
階段を下りていくと、ちょうちんの優しい灯がともるフロントカウンターが現れます。
そして、足元には「あっ!」と驚く、プロジェクションマッピングの仕掛けが。祇園や京都をモチーフにしたイラストがインタラクティブに動き、ゲストを楽しませてくれます。
さらに、ちょうちんに導かれるように細い通路を進んでいくと、ロビーエリアに到着。ここは、「OMOベース」と呼ばれる共有スペース。ノープランで京都へ来た人は、壁一面に広がる「ご近所MAP」を参考にするといいでしょう。
「ご近所MAP」には、スタッフこと「ご近所ガイド OMOレンジャー」が、自分の足で見つけてきた"フレッシュなお役立ち情報"がぎっしり。この情報は随時アップデートされるので、ガイドブックには載っていない、最新の祇園の魅力を知ることができます。
気になるお店があれば、QRコードを読み込んでみてください。目的地までの道のりがグーグルマップで表示され、自動で道案内をしてくれます。
方向音痴レベルMAXの筆者にとっては、ありがた~い機能。祇園初めての人も、安心して散策できますよ。
さて、「OMOベース」には、「祇園花街 暮らしのいろは」のコーナーがありますが、これも旅のテンションをあげるポイント。
ここでは、ちまきや千社札など、祇園にちなんだ"あれこれ"を分かりやすく解説。祇園散策の前に目を通しておくと、旅がもっと楽しくなります。
本気で暮らせる! 超快適な客室
「祇園で暮らせたら良いな……」そんな夢をかなえてくれるのが、「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」。
OMOブランドでは初めてとなる、ミニキッチン付きの客室が登場。しかも、36室中24室にミニキッチンが付いています!
今回泊まったお部屋は、「茶の間トリプル キッチン付」。客室のドアを開けると、リビングスペースがあって、その奥にL字型のミニキッチンスペースがあります。
キッチン下の収納スペースには、フライパンやお鍋、食器やカトラリー類が、ひと通り用意されています。さらに、電子レンジやIHキッチンもあり、簡単な調理も可能。密を避けた"自由気ままなおこもり旅"にぴったりです。
京都らしいすだれの奥は、ベッドが3台置かれた寝室エリア。ぴたっとベッドがくっついているので、親子3人仲良く川の字になって眠れます。カップルや友達2人で泊まれば、両手両足をう~んと伸ばせる幸せな広さ!
自販機で買っておくと便利なアイテムは?
「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」は、アメニティや備品をミニマムにした宿泊特化型のホテル。至れり尽くせりの旅ではなく、自分で旅をカスタマイズできます。
そこで活用すると便利なのが「OMOベース」に備え付けられた自販機。この中のアイテムは、京都らしい品が多く、旅のテンションを上げてくれます。
京都産のおいしいお茶が飲みたいときには、1860年創業・祇園辻利のティーバッグを。サイコロサイズのBOXに、ティーバッグが2個入っていて、ちょっと贅沢なティータイムを過ごせます。
寒い京都の冬。心も体もぽかぽかになりたいときは、京都産ひのきを使った無添加入浴剤を。ひのきの香りがお風呂に立ち込めて、祇園にいながら森林浴気分を味わえますよ。
そして、翌朝の朝食やちょっとした小腹を満たすのに便利なのが、「京のすうぷ屋さん」や「京の和風ジャム」シリーズ。大地の味をそのままいただける、安心安全な逸品です。スープのパッケージもかわいい!
体にやさしい「タカナシ」の有機栽培のジュースもおすすめです。
無料がうれしい! 自分でお抹茶をひく、祇園てくてく茶会
京都へ来ると、おいしい和菓子を食べたくなりますよね。祇園は、職人の確かな技でつくる和菓子のお店が数多く集まる街。甘党なら、胸がときめかずにはいられません!
「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」には、そんな甘党をワクワクさせてくれる特別な無料サービスがあります。
チェックイン後の15時から18時の3時間、「OMOベース」では「祇園てくてく茶会」を開催。ホテル周辺で買った和菓子を持ち寄ると、お抹茶道具がセットになった「抹茶かご」が借りられます。
「どれにしよう?」迷ったら、おすすめの和菓子店をまとめた紙もあるので、そちらを持ってお出かけすると便利です。
せっかくなので、バリエーション豊かな京都の和菓子巡りへ。
まずは、1617年創業の老舗「亀屋清永」に立ち寄り、かわいらしい上生菓子を購入。その後、フルーツ大福専門店の「祇をんににぎ 本店」へ行き、いちご大福を手に入れました。
祇園の和菓子店は、実力派ぞろい! 胸をときめかせながら和菓子店を巡れるのも、祇園ならではの楽しみです。
和菓子を購入した後は再びホテルに戻り、「OMOベース」へ。ここでは、お茶会に使うお抹茶を自分でひくことができます。
スタッフの手ほどきを受け、石臼をゴリゴリ……。ゆっくりテンポ良くレバーを回していくと、すがすがしいお茶の香りがふわり。石臼の溝にきめ細やかな抹茶パウダーがたまっていきます。
京都でお抹茶を味わえる所はたくさんあっても、石臼に触れられる機会はめったにありません。それを気軽に(しかも無料で!)楽しめるのは、うれしすぎます。
ひきたてのお抹茶ができたら、客室へ戻り、いよいよお茶会のスタート。お茶会と言っても、自分で好きなようにできるので、堅苦しさは一切ありません。
自分でたてたお抹茶は、味も苦味が少なく、まろやか。何よりフワフワの口当たりが優しくて、簡単なのに感動の味わいです。