――今回特に印象に残ったゲストの方はいらっしゃいますか。
長嶋一茂さんです。驚くくらい私の番組を見てくださっているみたいで……本当か嘘か分からないですけど(笑)、少しでも自分を知ってくださっていることがうれしかったです。番組で料理をするときは、人に見られているしカメラも近いしで緊張してしまうのですが、そういうときに長嶋さんの顔を見ると優しく微笑んでくれるので、とても安心できました。あと素敵なプレゼントもいただきました。
――プレゼントはどんなきっかけでいただいたんですか。
いつもゲストの方には「来てくださってありがとうございます」と感謝を込めて私が好きな食べ物をお渡ししているんです。今回は大好きな味のりを選びました。そしたら2日目の収録のときに高そうなコップをお返しとしていただいたんです。「いいものになって返って来た! めちゃくちゃラッキー!」と思いました(笑)。
――(笑)。インスタグラムによく手料理を掲載されているカレンさんですが、昨年の『M-1グランプリ』の翌日には「昨日は面白かったですね」というコメントと共に肉うどんを掲載されていました。(※お笑いコンビ・ロングコートダディが披露した漫才に「肉うどん」が登場し、SNSではトレンド入りするほど話題となった)『M-1グランプリ』を見て、すぐに作ろうと思ったんですか。
漫才を見て「食べたい」と思ったので次の日の晩ごはんに作ったんです。「面白かったなぁ、すごかったなぁ」というファンレターのような気持ちでインスタグラムに掲載しました。
――このように、料理のアイデアは日々いろいろなところから湧いてくるのですか。
そうですそうです! 『カレン食堂』ではオリジナルレシピを作っていますが、自分が本当に食べたいのはハンバーグや餃子、唐揚げやラザニアといった鉄板のものばかりなんです。それをいかに自分が一番頷ける味にするかというのが毎日の楽しいポイント。たとえば唐揚げを作りたいと思ったときに「じゃあ今日はどうやって作ってみよう、何を入れたらいつもと違う味付けになるかな」いうことを考えています。
――カレンさんは敢えて目分量で作ることをモットーにしているんですよね。
目分量で作らなきゃ見えない世界や感じられない味があります。誰かを真似したら、その人の味としては100点かもしれないけど、自分の味を見失っていることになる。何かを見ながら作っていると、せっかくの食材との時間なのに、誰のために、何のために作っているのか分からなくなってしまうんです。台所は私と食材との劇場。スマホも持ち込まず、皆でいい舞台を作ろうねという気持ちで料理をしています。
――最後に番組の見どころを教えてください。
仕事が始まって「あーぁ、お正月は楽しかったなぁ」と思っているそこのあなた!(指をパチンと鳴らす)まだまだ楽しい気分を味わえます! 弾けるようなお祭り騒ぎがやってきました! 楽しくて愉快で美味しくて笑顔があふれて……ゲストの方の楽しい一面も見られる番組になっていますので、ぜひご来店ください!
1992年5月13日生まれ、東京都出身。2008年に雑誌『Seventeen』でモデルとしての活動を始め、現在は『Oggi』専属モデルとして活動中。200万人を超えるフォロワーを持つインスタグラムでも手料理の写真を公開しているほどの料理好きで、2020年4月に出版したレシピ本『カレンの台所』は「第8回料理レシピ本大賞 in Japan2021 料理部門大賞」を受賞した。バラエティ番組を中心に活躍するほか、2021年には映画『土竜の唄 FINAL』にも出演。