■髪を25センチカットし、自分と正反対の役へ挑戦
デビュー記念日の投稿には「今までよりも少し勇気を出して自信がなかったことに挑戦したい」という意気込みも綴られていた。島崎は過激な一面のあるドラマ『ハレ婚。』を正に「個人的には挑戦」だと語る。“一夫多妻制”というインパクトが先行しがちな今作だが「非現実的な設定でありながら、結婚ってなんだろう、友情や家族ってなんだろうと、いろいろな視点で考えさせられる作品」と説明。
今作の原作は2014年より青年漫画誌『ヤングマガジン』(講談社)で連載されていた同名漫画(NON氏、構成:手塚だい)。演じるにあたり夢中になって読んだが、小春は自分と正反対だと感じ「できるかな」と不安な思いも生まれたよう。「元気で、見るからにスポーツが得意そうで、言葉遣いも荒い。お洋服も黄色がメインですが、私は黄色の服を持っていないし、ショーパンもはかない。小春は明るいけど、私は暗いほうですし(笑)」。しかし「とにかくちゃんと原作の小春になれるように」ということを第一に考え、髪を25センチカットした。久しぶりとなったミディアムヘアに「アイドル時代からのファンの方は喜んでくださってると思います」といい、「個人的には、シャンプーが楽になりました」とニッコリ。
正反対と言いながらも「いきあたりばったりなところや、思い立ったら後先考えずに行動しちゃったり、口に出しちゃうところは似ているかもしれない」と共通点を挙げ、小春の魅力を「嘘がないところ。私も嘘はつけないので」と共感を寄せた。
■夫役演じる稲葉友は「皆の気持ちをよく考えている方」
小春の夫となる龍之介については「結構好きです。12年も小春ちゃんに片思いしていたところとか」と男性として好感。稲葉友が作り上げた龍之介には「アニメがあったわけじゃないけれど、龍之介ってこんな声なんだろうなと感じる」と原作に近しい出来に賛辞を贈る。稲葉の印象を聞くと「皆の気持ちをよく考えている方」と分析し「カメラが回っていないときにもたくさん話しかけてくれて、気を使える方なのだなと。私もかなり気を使ってもらっていると思います(笑)」と、現場でのエピソードを明かした。
■楽しみ方はおまかせ。生足にも注目してほしい
視聴者からの反響を「客観的に見る人もいれば、誰かに自分の心情を当てはめてみる方もいるんじゃないかな」と想像し、「楽しみ方はそれぞれおまかせで」と呼びかける。物語はラブコメディの様相で幕を開けるが、後半になるにつれシリアスな展開を迎えていく。島崎は「回を重ねるごとにテーマが変わっていくので、本当に最後まで見てほしい」と真剣な表情で述べたあと、「最初のほうは寒い中ショーパンに生足で頑張っています、生足にご注目ください(笑)」と笑顔でアピールした。
ちなみに、島崎がもし作品の舞台である北つばめ市で誰かを「妻」にするなら「GENKINGさん」。「オシャレなところをいっぱい知っていそうだし、お料理も上手だし、私が元気のないときも励ましてくれて優しいんです」と理由を述べ、ハレ婚制度があったとしてもパートナーは1人でいいと語った。
1994年3月30日生まれ、埼玉県出身。ニックネームは“ぱるる”。2009年「AKB48 第六回研究生(9期生)オーディション」に合格し、研究生として参加した2010年「AKB48 17thシングル選抜総選挙」では28位に。2012年「真夏のSounds good!」で初の選抜入りを果たし、『第3回じゃんけん大会』で優勝、「永遠プレッシャー」で初のセンターを務める。2016年12月に卒業後は女優として活動。AKB48時代を含む主な代表作に、ドラマ『私立バカレア高校』、『ゆとりですがなにか』、『警視庁 ナシゴレン課』、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、『演じ屋』、映画『ニセコイ』、『翔んで埼玉』など。2020年にYouTubeチャンネル『ぱるるーむ』を開設。
スタイリスト:黒瀬結以、ヘアメイク:JunJun
衣装クレジット:ワンピース/Dear sisterhood、ブラウス/Nouron(Office Woo)、シューズ/CHARLES & KEITH(CHARLES & KEITH JAPAN)、その他/スタイリスト私物