――屋敷さんはコロナ禍の自粛生活で版画に挑戦され、個展まで開催されて話題になりました。版画をやろうと思った理由を改めて教えてください。

屋敷:単独ライブが延期になって暇になったので、何かやろうと思って。作家さんが「版画どう?」と提案してくれて、誰もやっていないしいいなと思ってやりました。

――もともと絵を描くのは得意でしたか?

屋敷:授業で美術を選択していましたけど、それくらいです。

――版画に挑戦してよかったなと感じていることは?

屋敷:版画をやっているだけでめっちゃ仕事が決まったので、「こんなに!?」ってびっくりしました。個展を開催したり、版画きっかけで情報番組にもたくさん出してもらったり、やってみるもんやなと思いました(笑)

――アートがらみで芽生えた野望はありますか?

屋敷:当分アートはいいかなって。版画で疲れたので(笑)。やり出したら楽しいですけど、今だいぶスケジュール的にも。描くなら、休みがガバっとあるときに、自分のペースでゆっくり描きたいです。

――嶋佐さんは、実はこんなことやっているということありますか?

嶋佐:僕は……酒を飲んだり。

屋敷:なんやねんそれ! みんなやってるよ(笑)

嶋佐:ちょっと高いビールを飲み比べしてみたり……そんな感じですかね。あと芸人のラジオをめっちゃ聞いてます。

屋敷:コイツは何もしてない男です(笑)

――屋敷さんが版画に挑戦されているのを見て刺激を受けたりしましたか?

嶋佐:毎日毎日よくやってるなと思いましたけど、刺激は特に(笑)

――屋敷さんが版画をやられているということもあって、小学館とバンダイによる縦スクロール漫画プロジェクト『TOON GATE』の応援番組のMCに(公式YouTubeにて配信中)。グランプリに輝いた人がプロの制作陣と一緒に縦スクロール漫画化していくプロジェクトですが、MCに選ばれた心境を教えてください。

屋敷:こんなに賞レースっぽい感じなんやってびっくりしました。賞金の額(グランプリ300万円)もすごいですし。だから、ドキュメンタリーというか、賞レース的な要素でも楽しめると思いました。

嶋佐:面白そうな新しいプロジェクトのMCに抜てきしていただいてすごくうれしいですね。これから『TOON GATE』が登竜門的なものになるかもしれませんし、どんな人がどんな作品を生み出すのか、めちゃめちゃ楽しみです。

――お二人は漫画をよく読みますか?

屋敷:漫画は好きで、縦スクロールの漫画もちょいちょい読みます。『俺だけレベルアップな件』を読みました。

嶋佐:王道なところは抑えていますが、芸人になってからは、芸人におすすめされた漫画をちょくちょく読んでいますね。

――芸人さん同士で漫画トークするんですね。

嶋佐:しますね。しかもだいたい面白いんですよ。

――芸人さんにおすすめされて読んで面白かった作品を教えてください。

嶋佐:『バジリスク ~甲賀忍法帖~』! バイク川崎バイクに教えてもらいました。

屋敷:僕はドラマ化される前に『凪のお暇』をパンサーの菅(良太郎)さんに教えてもらって読みました。漫画も映画も芸人内で広まります。ゲームとかも流行りますし。『荒野行動』も一瞬で流行りました。楽屋でそういう話になりますからね。