岡田自身にとっては、2022年は7月にデビュー10周年となる節目の年。「今まで以上に個人の活動を頑張って、将来自分がどうなりたいかという基盤を作っていきたい。いろいろ挑戦してみて、自分が本当に好きなことや向いていることを探す一年にしたい」と考えている。
2021年末には、ABEMAとテレビ朝日が共同制作した連続ドラマ『奪い愛、高校教師』に出演。2月には、朗読劇「Reading Pop『青い鳥』~メーテルリンク『青い鳥』より~」が控え、演技の挑戦が続く。AKB48グループの作品にはこれまでも出演経験があるが、外部初ドラマ・舞台となる。
『奪い愛、高校教師』は、主演の観月ありさの娘役として出演。「観月さんは、表情も動きも完璧で、女優さんってこういうことなんだというのを目の当たりにして感動しました」と観月らの演技が大いに刺激に。また、「ドラマに出演してメンタルがちょっと強くなった気がします。誰にも頼れない状況下で、気持ちを強く持って撮影に挑み、2週間でだいぶ精神力がついたと思います」と語る。
そして、『青い鳥』でさらなる成長を目指す。「今までメンバーとしかステージに立ってこなかったので、決まったときは不安が一番最初にきました。メンバー同士はすぐ弱音も吐けるし、励まし合えるけれど、メンバーがいないとなると自分との戦いになる。1人でもちゃんとできるように一生懸命頑張りたい」。
演技の面白さについては「全くの別人になれるところが面白い」と感じているそうで、「お芝居に関してまだまだ未熟ですが、どんな役でも演じられるように振り幅を広くできたら。そのためにも、いろいろな作品に出られるよう頑張りたい」と意欲。「夢はソロデビューなので、その夢につながる年にしたい」と現時点ではソロデビューが一番の夢だと言うが、女優業にも挑戦してさまざまな可能性を探っていく。
■憧れのチームAで「カリスマ性を出せるようになりたい」
グループ卒業についてどのように考えているのか尋ねると、「全然考えますが、今ではないなと思います」と回答。「AKB48も組閣して新体制になり、新しいAKB48がどうなっていくかにもよりますし、個人の仕事でどう活躍できるのかにもよって、その先が見えてくると思います」と見据えている。
組閣により、岡田はチーム4からチームAへ。「チームAはずっと憧れていたチーム。高橋みなみさん、前田敦子さん、小嶋陽菜さん、篠田麻里子さんなど、ザ・レジェンド、ザ・芸能人という方々が在籍していたので、そういうカリスマ性やカッコよさを自分もチームAで出せるようになりたいです」と、チームAでさらなる成長を目指す。
1月12日には、「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の決勝大会が開催される。抜群の歌唱力を誇り、決勝の常連メンバーでありながら優勝には手が届いていない岡田。「これが最後だと思ってるので、最後の最後で優勝したいなと、気合いが入ってます。今まで盛り上げ役でしたが、今年は主役になりたいです」。これまで以上に強い思いで優勝を狙っている。
1997年11月7日生まれ、神奈川県出身。AKB48およびSTU48のメンバーとして活動中。2021年9月29日発売のAKB48のメジャー58作目のシングル「根も葉もRumor」で、2度目のセンターを担当。歌唱力に定評があり、YouTubeチャンネル「岡田奈々の落とし穴チャンネル」の“歌ってみた”動画も人気コンテンツとなっている。