――初共演と思えないくらい息ピッタリのお2人ですが、共演した印象を踏まえ、お互い相性が良さそうなのはどんな人だと思いますか。

板垣:山本さんは引っ張っていくタイプの方だと思うので、一緒にイェーイ! って盛り上がれるタイプがいいんじゃないかなと思います。

――今回の共演では、板垣さんもリードしてもらいましたか。

板垣:ずーっと引っ張ってもらっていました。ずーっとリードを引っ張られていました。

山本:犬!?(笑)

板垣:いつも前を向いてくださっていたので、僕だけじゃなく現場全体が引っ張ってもらっていましたね。

――山本さんは、板垣さんにはどんな人が合いそうだと思いますか。

山本:板垣くん自身がリスペクトできる年上の人と付き合って、一緒に競い合って、引っ張ってもらうのがいいと思います。

――板垣さん、頷かれていますが。

板垣:そう思います(笑)。いつかそういう方に出会えたらいいですね。

――演じていてきゅんとしたシーンを教えてください。

山本:やっぱりキスシーンですね。私はキスシーンに慣れていなくて、本番では、どこで目を閉じたらいいのか、どういう口をしていればいいのか、1人ですごく考えてしまいました(笑)。目を開けたままキスしたら監督に「目、閉じてもらっていいですか!?」って驚かれて、「キスシーンって目を閉じるんだ!」と。

板垣:山本舞香さんが目を開けるか閉じるかで悩んでいるという状況にすごくきゅんきゅんしました。山本さんは、いつもにこやかに現場に入って「始めましょう!」ってテンションなのに、キスシーンやきゅんきゅんシーンではすごく恥ずかしがり屋になるんです。「フーッ(目を細めて威嚇するような表情)」って感じで、怒ってる!? って(笑)。

山本:怒ってたんじゃなくて、緊張してたのよ(笑)。

板垣:それくらい、ちゃんと恥ずかしがってくれていました。

山本:やめて!(笑)。絶対記事にされるから!(笑)。

板垣:すごく好感が持てるし、人間味を感じました。なので僕も誠心誠意応えたいと思いましたね。

――山本さんも奈緒のように「思ってもいないことを言ってしまうことがある」と仰っていましたが、黒瀬や奈緒のように素直になれなくて悩んでいる人がいたら、どんなアドバイスをしますか。

山本:「当たって砕けろ」です。後悔してもいいと思います。気持ちを伝えて損することはないし、伝えることで相手のプラスになることもあると思うから、自分の思いは口に出して伝えることが一番大事なんじゃないかなと。

板垣:僕は無理に素直にならなくてもいいと思います。紆余曲折あったほうが、人生の経験としていいのかなって。

山本:人生一度しかないから、後悔しないように生きてほしいよね。

――今年秋に、山本さんはカレンダー発売記念イベントで、板垣さんはファンクラブイベントでファンの方と会える場を設けられていましたが、ファンの方から言われたことや反応できゅんとしたことはありますか。

山本:「またイベントをしてほしい」という声にきゅんとしました。なかなかイベントができない時期だったので、ファンの方の顔を見て直接感謝の気持ちを伝えられたことは、今年一番と言ってもいいくらい心に残る出来事でした。本当は地方も回りたかったのですが、今回は我慢することになってしまったので、次の機会には行けたらいいな。

板垣:毎回“掛け声”を作ってくださるファンの方がいて、客席で盛り上げてくださっているのを見るとほっこりします。

――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

山本:地上波放送とTELASA版を見て「こういう恋愛をしたい」「こういう恋愛をしたいから自分も変わってみよう」と思ってくれたら、私たちキャストもうれしいです。

板垣:すごくテンポが良く面白い作品になりました。きゅんきゅんできるあたたかいドラマが年明けに放送・配信されることを、色んな方に知ってもらえたら幸いです。

■山本舞香
1997年10月13日生まれ、鳥取県出身。『鳥取美少女図鑑』Vol2に登場して反響を呼び、スカウトされる。2011年に大手企業広告のイメージキャラクターに抜擢。同年、フジテレビ系ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビュー。主な出演作は、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18年)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(19年)、『今日から俺は!!劇場版』、『とんかつDJアゲ太郎』(20年)など。2021年はドラマ『コタローは1人暮らし』、『ソロモンの偽証』などに出演。
■板垣瑞生
2000年10月25日生まれ、東京都出身。2014年、映画『闇金ウシジマくん Part2』で映画デビューし、2015年公開の映画『ソロモンの偽証』で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。主な出演作に連続テレビ小説『エール』、ドラマ『社内マリッジハニー』(20年)、映画『映像研には手を出すな!』(20年)など。2021年はドラマ『SUPER RICH』や『アンラッキーガール!』NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、映画『胸が鳴るのは君のせい』などに出演。公開待機作にWOWOWオリジナルドラマ『ヒル』、映画『君が落とした青空』、『ツーアウトフルベース』がある。