――本作で成長できたなと感じていることはありますか?

たくさんありました。観月さんと松本まりかさんが全く違うタイプのお芝居のやり方をされていて、どちらも勉強になりました。観月さんは一つ一つの目線の動かし方、体の動かし方、声のトーンが完璧で、計算されつくしているように見えるパーフェクトなお芝居。最高の画が撮れているだろうなと感じました。松本まりかさんは、本番テイクが3回あったら3回とも違って、その場の新鮮な気持ちで動いているところがすごいなと思いました。私は台本通りにしかできませんでしたが、その場の気持ちを大切にして、もっとストーリーの深いところが見えてくるようなお芝居がしたいなと思いました。

――その場の気持ちで演じられると、お芝居がさらにリアルになりそうですね。

そう思います。お芝居してるという感覚よりも、本当にその人になりきっている感覚だと思うので、そういうところまでたどり着きたいです。

――大谷さんとの共演はいかがでしたか?

大谷さんは一緒のシーンが一番多かったです。私はしっかり台本を叩きこんで挑んでしまったので、段取りになってしまうところがありましたが、大谷さんがうまく助けてくださって本当に感謝しています。

――ご自身にとって大きな経験になったようですね。

そうですね。素晴らしいキャストの皆さんに恵まれ、とても勉強になりました。また、このドラマに出演してメンタルがちょっと強くなった気がします。誰にも頼れない状況下で、気持ちを強く持って撮影に挑み、2週間でだいぶ精神力がついたと思います。

――最後にファンの方にメッセージをお願いします。

恋愛モノということもありますし、ファンの皆さんはちょっとドギマギされている方も多いようですが、岡田奈々の挑戦・成長を見ていただけたらうれしいです。アイドルとしてだけではなく、個人としての活動も応援していただけるような存在になっていきたいなと。自分が頑張ることでファンの皆さんに喜んでもらえたらいいなという思いで一生懸命頑張ったので見ていただきたいです!

■岡田奈々
1997年11月7日生まれ、神奈川県出身。AKB48およびSTU48のメンバーとして活動中。2021年9月29日発売のAKB48のメジャー58作目のシングル「根も葉もRumor」ではセンターポジションを務め、歌唱力にも定評がある。