天海祐希に学ぶ、人生を楽しむヒント　逆境にも「面白くなってきたじゃない!」

■『緊急取調室』への感謝

2014年に誕生した『緊急取調室』。7年間で第4シーズンまで共にした真壁は、天海の役者人生において最も長い時間を過ごした役だ。「1つの役を長くできるということは、一緒に作ってきたスタッフさんやキャストの皆さんとも深く関われたということだから、とても幸せに思っています」と語り、毎話ゲストを迎えるというオムニバススタイルについても「毎回違う方とがっつりお芝居できるってなかなかないことなので、刺激を受けられる。キントリだからこそ、三田佳子さんや桃井かおりさんといった素晴らしい役者さんとお芝居ができたと思います。一番の特等席で先輩方のお芝居が見られて本当にありがたい経験でした」とレジェンドたちとの共演に感謝した。

真壁は、天海にとってどんな存在なのか。「最初は撮り方から芝居の仕方から、何もかも手探り状態だった『キントリ』。私も、初めてこの部署に来た真壁も、同じ戸惑いを抱きながらのスタートでした。だからこそこの7年間は真壁有希子さんと共に歩み、一緒に成長してきたという自負があります。長い時間一緒にいるとても大きな存在です」。改めて真壁を意識したとき自然と真壁有希子“さん”と呼んだ天海に、胸の内に潜むリスペクトが感じられた。