2021年12月18日から12月19日の2日間、大阪府吹田市のららぽーとEXPOCITYにあるeスポーツ施設「REDEE(レディー)」にて、タクティカルFPS『VALORANT』のオフラインイベント「OSAKA VALORANT FES」が開催されました。
本イベントは、初心者から上級者まで誰でもエントリー可能、観戦のみでの入場も可能という形で実施された参加型オフラインイベント。新型コロナウイルスの影響で、長らくオフラインイベントの実施が難しい状況が続いていましたが、待望の開催となりました。
記事の前半ではイベント当日の模様をお伝えするレポートを、後半ではREDEEのマネージャーを務める古川速人さんへのインタビューをお届けします。
コインを賭けて対戦を挑む! 趣向を凝らした独自ルールに白熱必至
本イベントのエントリーには、5人でのチーム参加チケット(10,000円/チーム)と個人参加チケット(2,000円/人)の2種類が用意されていました。
参加者は当日、受付で1チームごとにコイン7枚を受け取ってスタート。会場にはコインを賭けて対戦を挑めるエリアが複数用意されており、最終受付の試合終了時点でコインを多く集めた上位2チームが、メインアリーナでの決勝戦に進むというルールを採用していました。
DAY1には11チーム55名が参加し、DAY2にはその2倍となる23チーム115名が参加。両日ともに受付開始は午前10時で、特に参加チームの多かったDAY2は、午前から多くの参加者や観戦者が来場していたそうです。
会場には複数の対戦エリアが用意されており、それぞれの場所で試合が行われていました。各チームは、ホワイトボードにチーム名のマグネットを貼り付け、賭けるコイン数を書いてエントリー。マッチングが成立したら、試合(ルールはアンレートと同じ)がスタートします。
対戦に勝利したチームは、エリアごとに定められた1~2枚のコインと、ベットしたコインを獲得。また、1試合でベットできるコインの上限は10枚、かつ当日の試合回数は5回まで。これらのルールが設定されていることで、『VALORANT』のゲーム外でも戦略や駆け引きが求められ、イベントの面白みが増していました。
各チームのコイン数はスタッフによって記録されており、会場には常にランキングが表示されます。最終受付の時間が迫ってくると、コイン数で競っているチームに直接声をかけて対戦を挑むなど、オフラインならではの楽しみ方も見られました。
なお、参加者は関西在住のプレイヤーだけでなく、このイベントのために遠方から参加していたプレイヤーも多かった様子。それだけオフラインイベントの開催が待ち望まれていたのでしょう。
観戦のみの参加でも、オフラインイベントの空気を満喫
本イベントでは、観戦のみでの入場は無料。自身がプレイヤーとして参加していなくても、会場内を自由に観戦できるので、オフラインイベントの空気を十分に楽しむことができました。
REDEEは、複合施設「ららぽーとEXPOCITY」内にあることから、イベントに興味を持った人が観戦していくケースも。事前に観戦チケットを申し込んだ人だけでなく、当日立ち寄った人も含めると、DAY2は1日あたり約250人が観戦で入場していたそうです。
また、REDEE内にはゆっくり過ごせる休憩スペースや、ゲームグッズを販売するストアもあります。1階のカフェでは、『VALORANT』のエージェントが持つアルティメットスキルをイメージしたオリジナルカクテルが販売されるなど、ゲームの世界観を楽しめる工夫がされていました。
メインアリーナのステージへ! 上位2チームによる決勝戦
各エリアでの対戦が終了後は、メインアリーナでの決勝戦へ。その日のコイン獲得数で上位となった2チームがステージに登場し、1マップ先取で優勝をかけて争います。
DAY1は「東京からテイルウィンド」が優勝、「あるちゅうようちえん」が準優勝。DAY2は「X Division Gaming」が優勝、「WaNi WaNi LandValk」が準優勝を獲得。両日ともに、非常にハイレベルな試合が繰り広げられました。
また、DAY1はプロゲーミングチーム「REJECT」のNorisen選手、DAY2はプロゲーミングチーム「FENNEL」のmittiii選手が、オンラインで解説としてゲスト出演。現状、『VALORANT』のプロシーンではオンラインや無観客での開催が続いていることから、mittiii選手は「こんなに大きな会場で、観客がいる中でプレイできるなんてうらやましい」とコメントしていました。