NTT東日本社員がインターンシップで感じたこと
インタビュー後に「選定されるのはもちろん自分たちの会社」と熱弁してくれた3名の学生に続き、先輩としてそれぞれの会社を導いてきたNTT東日本の社員にもお話を伺った。すでにNTT東日本で働いているみなさんが感じたことを、コメントとして簡潔にまとめていこう。
──2021年夏に続き行われたインターンシップですが、まず端的に感じられたことをお聞かせください。
「今回は非常に個性的なメンバーが多く、どこのチームに行ってもリーダーになれるような人が揃っていたと思います。逆に意見の交通整理が難しい面もありましたが、そこも新鮮でした」
「学生さんはオンラインのコミュニケーションがとても上手で、本音も打ち明けられていたように感じました。先入観のない意見に、こちらが勉強になることも多かったです」
「知識がなかった学生さんたちがグループワークでの助け合いを通じて、発表時には一人前に技術のことを話せるようになっており、感動しました。学生さんのモチベーションが高く、我々も頑張ろうという気持ちになれました」
「経験したことのない短期プロジェクトの中で、学生さんたちと関係性を構築していくのが大変でした。かといって先輩社員が存在感を出しすぎると学生さんの活躍の場を奪ってしまうので、うまくアシストしながら、かつ案件も進めていくというバランスに悩みながら進めました」
──学生さんたちにアドバイスをする中で感じられた、いまの学生さんたちの良さについて感想をお聞かせください。
「疑問に思ったことをそのまま素直に質問して解決しようとする姿は新鮮でした。私たちは会社に染まっているせいか空気を読んでしまうことがありますが、純粋に聞いてくるところは学生ならではでとても良いですね。こういった発言ができる会社にしていきたいなと改めて思いました」
「自己成長を求める学生さんが多かったと思います。知識を増やすだけでなく、どういったマインドで取り組んだら良いのかを聞いてくる子も多く、私たちのころよりも個々に成長していこうという想いを強く感じました」
「『グループでやる』ということをとても意識してくれていたと感じます。遅れている人を置いてけぼりにすることなく、ひとつのゴールに向かって行く姿勢が見えました。これは会社に入っても同じなので、続けて欲しいですね」
──NTT東日本で働いている先輩社員として、学生さんたちにどのような人材になって欲しいと思いますか?
「自分の知識をどんどんアップデートしていく人になって欲しいと思います。技術はどんどん進化しており、いまの知識も10年後にはもう役立たないでしょう。僕が担当したチームもネットワークのことを全然知らないところからのスタートでしたが、この5日間で学び、しっかりと成果に繋げていました。NTT東日本に入ったら再びさまざまなことを学び、提案に繋げていける人材になって欲しいと思います」
「5年前と比べると、自分の主張ができる学生が増えていると感じました。オンライン授業が増加し、リアルなコミュニケーションが減ったからかもしれませんが、発言に躊躇が少ないのです。学生さんたちがもしNTT東日本でSEになったとしても、遠慮がちになったり個性を抑えたりする人になっては欲しくないですね。当たり前の技術を持ちながらも、組織に迎合するのではなく、個性を持って主張できる人になって欲しいです」
「インターンシップで組んだチームは皆が若手でしたが、会社に入るとベテラン社員も多数います。その状況でもこれまで培った自分の考え方を簡単に曲げずにいて欲しいですし、会社としてもそんな人材を受け入れられるように変わっていかなければならないでしょう。インターンシップを通じて、当社の考え方をもっと広めて行きたいと思います」
──ありがとうございました。
変わるインターンシップとNTT東日本の熱意
こうして5日間の日程を終えた、NTT東日本のインターンシップ。参加した学生の方の様子を見ていると、柔軟な発想を言葉に乗せ、躊躇うことなく発言する人が多い印象だった。まだまだつたない部分もあるが、学生という立場に甘えているような言葉遣いも少ない。
こういった傾向が見て取れるのは、とにかくリアルな現場を体験して欲しい、というインターンシップを受け入れる側の熱意や、オンラインでコミュニケーションを取っていたことも理由かもしれない。それでも、こういった人材が日本に生まれており、そして企業で活躍するのであれば、日本にもまだまだ未来があるなと感じた。
NTT東日本は、これからもインターンシップをブラッシュアップし、より良いものにしていくという。「99%リアルなインターンシップ」が今後どのような形に変化していくのか、これからも期待したい。