列車の中で、瀬戸内のステキを探す
網棚のスペースには、旅気分を高めてくれるアイテムがいっぱい。瀬戸内海の島々やアートに関する書籍、ガイドブックなどを手にとって楽しめます。
ちなみに、カウンターにかかっている黒い幕は、フランス語で書かれたものです。たとえば、「LE SOLEIL(ル ソレイユ)」はフランス語で「太陽」。「vent(ヴォン)」は「風」。
ふと目にするものがフランス語だなんて、おしゃれですよね。電車の中でも、気分はパリっ子です。
この列車で地味に感動したのが、電源もフリーWiFiも完備されていたこと。こんな風に座りながら充電できるから、到着した駅で「近くの充電スポットは、どこ?」とあたふたする必要がありません。
乗車中は電池切れを気にすることなく、SNS三昧。そして目的地に到着する頃には、充電も完了。スマホが手放せない筆者にとっては、大助かりでした。……やるじゃん、ラ・マル!!
車内でアートを巡る旅
「ラ・マル しまなみ」は2両編成で、とってもコンパクト。小ぢんまりとしていながらも、中はアート作品で彩られ、移動中にアート鑑賞も楽しめます。
おすすめの「旅の道具の旅」シリーズは、全部で4つの作品を展示。旅にまつわるさまざまな道具たちが、列車にのって運ばれています。それぞれドア付近に展示されているので、コンプリートしてみて!
そして、1号車の展示スペースに置かれた、パラパラめくって楽しむアート作品にも注目です。
こちらは、アニメーションの起源と言われている、19世紀に開発された動画装置「キノーラ」を使って制作された作品。宇野から高松を昔結んでいた「宇高連絡船」がモチーフです。
システムはかなりアナログ。ハンドルをクルクル回すと、紙がめくられて、アニメーション化する仕組み。昔の映画っぽい雰囲気で、なんだかほっこりです。
旅の思い出に、鉄道ファンのみならず押す人が多い「記念乗車スタンプ」は、観光列車に欠かせない存在ですよね。
「ラ・マル しまなみ」にも乗車スタンプは置かれていますが、スタンプを入れるケースが旅行かばんになっているんです。
「こんな場所にも、かばんが……!」と思わずトキメいてしまいました。
岡山の魅力が詰まった限定スイーツBOX
旅のお供に、ぜひ味わいたいのが「ラ・マル・ド・ボァ」限定のスイーツBOX。このお菓子は、パッケージが「ラ・マル・ド・ボァ」仕様になっているのがポイントです。
スイーツBOXは、箱だけでも可愛いのですが、開けた瞬間、思わず「わあ、可愛いっ!!」と声が出てしまうほどキュート。中には、食べやすい一口サイズのフルーツタルトが5つ入っています。
タルトの具材は、瀬戸内のフルーツや、岡山銘菓など、季節ごとに旬の素材を取り入れています。まさに岡山の魅力がぎゅっと詰まった、ここだけの味わい!ぱくっと頬張れば、贅沢な味わいにうっとりです。
※「旅するせとうちスイーツBOX」は予約が必要です。乗車日前日の正午までに(株)スタイルのホームページで直接お申し込みください。
「ラ・マル・ド・ボァ」限定グッズをお土産に
お土産を探しにサービスカウンターへ。ケースの中には、ラ・マルのロゴが入ったグッズがずらり!
のぞいてみると、タオルハンカチやクリアファイル、キーホルダーから、繊維産業が盛んな岡山らしく、倉敷帆布や児島デニムを使ったアイテムも充実。倉敷生まれのマスキングテープもセットで販売されています。
特にタオルハンカチは可愛くて、目尻がとろとろに……。
ワクワクの音楽で旅気分UP
さらに、移動中のワクワクを盛り上げるのは、明るくてテンポの良いBGM。音楽は、ラ・マルの世界観に合わせて、アルパ奏者の上松美香さんが手掛けたオリジナルです。
ディズニーランドやシーの中を歩いていると、どこからともなく聞こえてくる音楽にワクワクが止まらないように、ラ・マルの曲も心を楽しくほぐしてくれる力があります。
このBGM、ディズニー好きなら、ぜったいハマるはず……!
ラ・マルは観光列車とはいえ、中々の快走っぷり。発車直後はそのスピードに驚かされましたが、ところどころで観光名所を案内してくれるアナウンスが聞こえたり、少しスピードを落としてゆっくり走ってくれる区間もあります。
景色のハイライトは、尾道駅手前の尾道水道付近。海を眺めながら、尾道大橋の下をくぐるシーンは必見ですよ。
<ハイコスパで楽しめる観光列車「ラ・マル しまなみ」>
観光列車の中でも、お手頃価格で乗車できる「ラ・マル しまなみ」。「気軽に海外気分を味わいたい」「ちょっぴり冒険の旅に出たい」そんな人にうってつけです!