2002年7月に結成し、来年7月に20周年を迎えるとろサーモン。2017年には『M-1グランプリ』で王者に輝き、その実力を証明した。
樺澤は「『M-1』チャンピオンなので、もう1回ネタでちゃんと評価されてほしい。ネタ番組が減っていて、ネタを披露する場が少なくて難しいですが、ゆくゆくは劇場のトリを務められるような芸人になってほしいなと。ネタ頑張ってほしいです」と、ネタで確固たる地位を築いてほしいと願っている。
また、地方局でのレギュラーを狙っているという。「地方のレギュラーが欲しいなと。全国ネットとかゴールデンは似合わないので、むしろやってほしくなくて、比較的自由度の高い地方の深夜番組のレギュラーが似合っていると思っています」。
本人たちもその思いがあるのか尋ねると、「地方でと思っているかわからないですが、大衆に受けたいとは思っていません。YouTubeもファンしか見ないようなチャンネルになっています」と答え、「そのまま突き進んでほしい」と応援。「たまに、もう少しノーマルに近づいてほしいと思うときがあるんですけど、変わらないのがいいところなので、そのままでいてほしいです」と2人の芸風に誰よりも魅力を感じているようだ。
レギュラー獲得に向けてとろサーモンを売り込むとしたら、「正直でウソをつかない」ところを魅力としてアピールしたいという。「だからロケも実はめっちゃ向いているんです。ご飯を食べても無駄に『おいしい』と誇張して言わない。正直なんです。今、YouTubeとかでリアルな発言が求められているので、イマドキの視聴者に合っていると思います」と熱弁する。
その正直さはネタにも共通する部分があるという。「ネタはその場でやっている感じ。ガチガチにネタあわせして一言一句決まっているということはなく、同じネタでも見るたびに変わっている。自分たちが今一番面白いと思うように、その瞬間の気持ちを大事にやっている。現在進行形で作っているのがリアルで面白いなと感じています」。アドリブでできるのは実力があるからこそ。久保田の即興ラップもたびたび話題を呼んでいる。