――吉本興業に入社した思いも教えてください。就職活動で一度は落ち、冬の2次募集で合格したそうで、相当強い思いがあったのかなと思うのですが。

中学生の時にネタ番組でCOWCOWの漫才を見て面白いと思い、単独ライブにも行くようになり、COWCOWきっかけでお笑いが好きになりました。そして、COWCOWの単独ライブに行った時に女性のマネージャーがテキパキ仕事をしていてカッコよくて、私もああなりたいって思い、吉本しか行きたくないと思っていたので、1回落ちたんですけど再チャレンジしました。

――昨年6月からかまいたちさん、とろサーモンさんを担当されているとのことですが、マネージャーの日々のお仕事を教えてください。

メールや電話でオファーなどをいただくので、スケジュールを調整するというのが主な仕事です。あとは、ギャラの交渉や、終わった仕事の請求書の発行などがあり、そういった作業をしながら現場に同行してタレントのフォローをします。

――思い描いていたマネージャーの仕事と違ったことはありますか?

大変そうだと思っていて、それはその通りでしたが、地味な作業が多いのは意外でした。現場に同行してバリバリやるという感じではなく、デスクワークのほうが多いです。

――歌手との二刀流生活はいかがですか?

本業であるマネージャーが99%くらいの気持ちで、アーティスト活動は余裕があるときに考えるという感じです。でも、あまり仕事の区別をつけてないかもしれません。マネージャーとして現場に行くとスタッフさんから「曲聴きました」と言ってもらうことも多く、マネージャーの仕事にアーティスト活動が利用できているなと感じるので、区切らずに考えています。

――相乗効果を感じているんですね。

はい。「樺澤さんだ」って覚えてもらえて、コミュニケーションとりやすくなり、仕事がしやすくなりました。今の担当以外の芸人を担当したときに「樺澤さんが担当している芸人さんってこの人なんだ」って、私きっかけで芸人を知ってもらえたらいいなと。今も、もともとかまいたちファンで、私を知って、そこからとろサーモンのYouTubeも見るようになったと言ってくれる人もいるので、アーティスト活動を利用できているなと感じます。

――「卑屈のうた」をリリースした11月15日には、2度目の単独ライブ「樺澤まどか生誕祭2021」をヨシモト∞ドームIで開催されました。会場チケットは完売し、配信チケットも380枚売れたと聞きました。

タレントを担当していると配信500枚売りたいというのが一つ目標になっているので、500枚いきたかったという思いがありますが、ありがたいです。ただ、あまり自信を持って勧められるクオリティではなかったので、反省しています。

――反省点を教えてください。

新曲を披露したんですけど、自分で作った曲なのに歌詞を全く覚えていなくて、練習不足でした。ごまかしながら歌って、「もう1回やらせてください!」という感じで2回歌って。あれではダメだなと反省しました。