NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、初代ヒロイン・橘安子を演じている上白石萌音。初登場時は14歳のピュアな安子を演じていたが、今は娘のために必死に生きる母の姿を見せている。母親役を演じた感想や役作りについて上白石に話を聞いた。
“朝ドラ”第105作となる本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母・安子(上白石)、母・るい(深津絵里)、娘・ひなた(川栄李奈)の3世代のヒロインが、戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく100年のファミリーストーリー。
上白石演じる安子は、岡山市内の商店街にある和菓子屋・たちばなの長女。純愛を実らせ名家・雉真(きじま)繊維の長男・雉真稔(松村北斗)と結婚するも、結婚直後に出征し離れ離れに。その後、妊娠が判明し、長女・るいを出産した。
空襲により安子の母と祖母が亡くなり、心身共に弱っていた父・金太(甲本雅裕)も帰らぬ人となる悲しすぎる出来事も。さらに稔が戦死したという知らせが届き、号泣する安子。追い打ちをかけるように稔の母・美都里(YOU)が安子を責め、見かねた勇(村上虹郎)の計らいで雉真家を出た安子は、大阪でるいと二人暮らしを始めた。
父に教わったお菓子作りの知識を生かして和菓子を売り、娘のために必死に生きる安子の姿に、SNS上では「安子ちゃん、頑張って!」「安子ちゃん、るいちゃん、応援してるよ!!」「安子ちゃんには絶対幸せになってほしい」などと応援の声が続出。そして、3日に放送された第25回で、安子は雉真家に戻ることを決意し、新たな展開を迎えている。
“朝ドラ”初出演の上白石。1人の人生を長く演じる“朝ドラ”ならではの経験が、自身にとってとても大切なものになったという。「1人の人生を何十年も生きることはなかなかできないことなので、その成長や心の変化を細かく追うことができたのは、お芝居する上でもすごく勉強になりましたし、人間としても感じることがたくさんありました。少女が大人になって母親になっていくという変化をしっかりと感じることができたのは幸せでした」としみじみ。
少女から母親への変化を感じたことで、「お母さんになりたいってすごく思いました」とも話し、「しっかりとした母親役はずっとやってみたかったですし、本当に子役の子たちが愛おしくてかわいくてたまらなくて、うれしい出会いでした」と優しい表情を見せた。