回転寿司に行ったら絶対に食べるメニューとして「サーモン」をあげる人は多いのではないだろうか。鮮やかな見た目は食欲をそそるし、脂のりもばっちりで食べごたえも抜群。どんなお店で食べても基本的にはハズレのない、王道メニューだ。
回転寿司では軽く5皿を越えるラインナップが用意されているサーモンだが、味の違いってどのくらいあるのだろうか。正直なところ「とろサーモン」やら「サーモン」やら多すぎて、よくわかっていない人も多いはずだ(筆者がそのひとりだ)。
そんな疑問を回収するべく、大手回転寿司チェーン店のくら寿司で販売されているサーモンメニューをすべて注文し、早速食べ比べしてみた。
8種のサーモンを食べ比べ、特徴は?
今回は回転寿司チェーン店のくら寿司広報さんにも協力をしてもらい調査を実施した。商品ラインナップは期間限定メニューと裏メニューを含む8種類。定番メニューからは「サーモン」(110円)、「オニオンサーモン」(110円)、「炙りチーズサーモン」(110円)、期間限定メニューからは「ノルウェー産生サーモン」(220円)、「超特大切り とろサーモン(一貫)」(110円)、「あぶり特大切り 大とろサーモン ゆずポン酢」(220円)、「煉獄杏寿郎の炎の炙りチーズサーモン」(220円)。そして裏メニューからは「生サーモン軍艦」(110円)だ。
企画を実施するにあたり、くら寿司広報さんから教えてもらったのだが、日本ではじめてサーモンを生で提供したのは回転寿司なんだとか。そんなはじまりの地ともいえる回転寿司でサーモン比較ができるのはありがたい限りだ。
サーモンは『ポン酢』でいただくのが通らしい
大量にサーモンを実食するうえでおいしい食べ方を尋ねてみたところ、醤油ではなく、『ポン酢』で食べるのもナイスだとのアドバイスをいただいた。
脂のりのよいサーモンの味わいを、すっきりとまとめ上げてくれるのだとか。こちらも要チェックだ。
いざ、実食!
今回の検証は、とにかく全品を注文して一皿ずつ味わっていくスタイルを採用。味の違いが気になった場合には、さらに追いサーモンをしてしっかりとチェックしていく。どのような違いがあるかを「脂のり」「味の濃さ」「ネタの厚さ」「とろけるレベル」の5つの項目でチェックしていった。
「サーモン」(110円)
商品名「サーモン」(110円)
エネルギー93kcal脂のり:★★☆☆☆
味の濃さ:★★★★☆
ネタの厚さ:★★★☆☆
とろけるレベル:★★☆☆☆
まずは王道「サーモン」から。くら寿司が販売するサーモンの定番商品。いつ訪れても食べられるという、サーモンの無印メニューだ。
こちらは【定番】の名に恥じない、予想通りのおいしさになっていた。サーモンといえば「脂のり」とサーモン独特の「味の濃さ」のバランスが気になるところだが、脂のりはほどよく、サーモン独特の味をしっかりと感じられる仕上がりになっている。
サーモン好きのなかにも、味をがっつり感じたいタイプと、とろける脂を堪能したいタイプがいるはずだ。商品によってかなり仕上がりが異なるので、自身の好みに合わせて商品選ぶことができそうだ。
「オニオンサーモン」(110円)
商品名「オニオンサーモン」(110円)
エネルギー116kcal脂のり:★★★☆☆
味の濃さ:★★★☆☆
ネタの厚さ:★★☆☆☆
とろけるレベル:★★☆☆☆
つづく定番メニューは「オニオンサーモン」。こちらは先ほど食べた「サーモン」に、特性マヨネーズとオニオンスライスがのせられた商品。回転寿司らしい遊びの効いた一品だ。オニオンとマヨネーズ(以降"オニマヨ")がトッピングされた商品は、こちらの他にも「えびアボカド」が販売されている。
今回は『そのまま』『ポン酢がけ』『醤油がけ』3つの食べ方で実食。そのまま食べるとサーモンの味が強く感じられ、ポン酢で食べるとカルパッチョのような仕上がりに。醤油で食べるとマヨネーズのコクを強く感じる、濃厚な味わいになった。
個人的なおすすめは『醤油がけ』だ。マヨネーズとサーモンのマッチングを強く感じられるうえ、醤油×寿司の王道感も楽しめる。食べ方によってもかなり味わいが変わるのだが、どれもサラダテイストの仕上がりになっていた。
「炙りチーズサーモン」(110円)
商品名「炙りチーズサーモン」(110円)
エネルギー120kcal脂のり:★★★★☆
味の濃さ:★★★★☆
ネタの厚さ:★★☆☆☆
とろけるレベル:★★★★☆
お次は「炙りチーズサーモン」を実食。こちらは「サーモン」(110円)にチーズをのせて、上から炙った一品となっている。サーモン部分も炙られているので、身がキュッと引き締まり、脂の旨みと味わいが濃縮されているようだ。
香ばしいなかにもマヨネーズのコクをがっつり感じられるため、「オニオンサーモン」よりもごつめな印象。食べごたえが欲しい場面で定番メニューから選ぶ際には、こちらをおすすめしたい。
スタッフさんおすすめの食べ方『そのまま』と『七味唐辛子がけ』でいただいたのだが、七味唐辛子の相性が半端じゃない。まろやかな味わいがキリっと整うようなイメージだ。酒好きが歓喜しそうな味わいになるので、ぜひ試してみてほしい。