――約25年出演されている『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)もお二人の活動の軸だと思います。以前、「いまだに緊張する」と話されていましたが、お二人にとってどのような番組か改めてお聞かせください。
遠藤:毎週水曜日が収録なんですけど、前日になると「明日『ガキ』や」って思います。当たり前ではなく、いつなくなるかわからないので、常に緊張感があります。
田中:ココリコのところをほかの芸人さんに変えますと言われることもあると思うので、毎週最後のつもりで精一杯やるという意識です。「当たり前に出られていると思うなよ」と自分の中で思っていて、どの仕事もこれが最後かもしれないって、どこかで思いながらやっています。全部の仕事がそうかというと、そうではない……ちょっとウソついたかもしれません(笑)
遠藤:違うんかい(笑)
田中:基本はそうなんですけど(笑)、特に『ガキ』はその意識が強いです。「当たり前と思うなよ」というのが緊張感につながるし、ほかでは見ない斬新な企画に飛び込んでいくドキドキ感もあるからだと思います。
――今年は大みそか特番『絶対に笑ってはいけないシリーズ』が休止となり、お尻を休めることになりましたが、やはり寂しさを感じられているのでしょうか。
遠藤:自分たちが決めることではないので、ご指示いただいた通りにという感じですね。
田中:僕も同じですね。タイキックさんも今年は違う年末を迎えると思うので、どう過ごされるのかなというのは気になりますけど(笑)
――最後に、今後どうなっていきたいと考えているか教えてください。
遠藤:若い頃から「何々したいです」と言ったことがないですし、田中さんが話しているのも聞いたことがないです。目標を掲げるのも素敵なことだと思いますが、そこに無理して行くよりも、流れに身を任せて楽しくやっていければいいなと。日々楽しめているので、これが続けばいいなというくらいです。
田中:僕も先のことを考えるより、やりたいと思ったことを一つ一つ先延ばししないでやっていけたらいいなと思っています。YouTubeチャンネルも広がっていけばいいなと思っているので、自分たちが面白いと思うものを届けていった先を楽しみにしたいなと。1年後にお話を聞いていただいたときに何かいい変化があったらいいなと思います。
――ちなみに、田中さんの今日の姿はコントの恰好とのことですが、何役ですか?
田中:ラクダです(笑)
遠藤:僕は自分として出ているので、このままです。
遠藤章造(1971年7月13日生まれ、大阪府出身)と田中直樹(1971年4月26日生まれ、大阪府出身)によるお笑いコンビ。同じ小・中学校に通っていた同級生で、1992年5月に結成した(旧芸名はココリコボンバーズ)。89年にスタートした『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)には、97年にレギュラーとして仲間入り。それぞれピンでも活躍している。2021年11月26日にコンビのYouTubeチャンネル「ココリコチャンネル」を開設。