「友達に戻っている感覚がある」と語るのは、今年50歳を迎えたお笑いコンビ・ココリコの遠藤章造と田中直樹だ。小・中学校の同級生である2人は1992年にコンビを結成し、来年30周年を迎える。このたびコンビのYouTubeチャンネル「ココリコチャンネル」を開設。25日にダイジェスト動画が公開されたが、26日18時に本格始動する。新たな挑戦をスタートさせた2人に、YouTubeチャンネル開設に思いや、コンビの関係性の変化を語ってもらった。

  • お笑いコンビ・ココリコの田中直樹(左)と遠藤章造 撮影:蔦野裕

――まず、「ココリコチャンネル」を開設した思いをお聞かせください。

田中:コンビで仕事をする機会が減り、もっと一緒にやれたらいいねという話していて、コンビでやるならコントがいいなと思ったので、コントを中心としたYouTubeチャンネルを立ち上げることになりました。

――コンビでやりたいことがコントだったんですね。

田中:遠藤さんとコントするのが楽しいんですけど、その機会が少なくなってきていたので、YouTubeでやっていきたいなと。

――田中さんから提案されたのでしょうか。

田中:そうですね。

遠藤:お互い何かやりたいという思いがあって、そういう話になりました。

――遠藤さんもコント中心でやるというのは賛成でしたか?

遠藤:もともと若い頃からコントをやっていて、今そういう場面がないので、いい機会だなと思いました。僕の個人のYouTubeチャンネルは素な感じなので、それとも違って楽しくやっています。

――コンビでのコントは久しぶりだと思いますが、収録してみていかがでしたか?

遠藤:とりあえず1回やってみて、「ここはこうしよう」と調整していく感じでやっていて、すごく楽しいです。

田中:しっかり自分たちで考えてコントできていて、楽しいし健康的やなと感じています。実際やってみると想像していたコントから全然違うものに変わることもあり、そういうのが楽しいですね。

――ネタはどのようにして作っているのでしょうか。

田中:今のところは僕が「こんなんどう?」というもの考え、それをベースに一緒に作っています。

――作り方は以前と同じですか? もしくは変わってきていますか?

遠藤:田中さんがベースを作ってくれるというのは同じですが、以前はそのままやることが多かったのに対し、今はその場の雰囲気で仕上げるようになっています。

――「ココリコチャンネル」で発信していくコントの魅力をアピールお願いします。

田中:いろいろ考えましたが、自分たちが面白いと思っているものを出すというシンプルな答えにたどり着きました。たくさんの方に喜んでほしいですし、どんな反応があるか楽しみですが、まずは自分たちが面白いと思えるものを丁寧に作っていきたいと思います。

遠藤:今の若い子はココリコがコントをやってるって知らないと思います。“大晦日にお尻叩かれているおじさん”という認識しかないと思うので、実はこんなコントやってるんですよって知ってもらえたら。50歳のおじさん2人が今、こんなことを面白いと思っているんだ、という温かい目で見てもらえたらうれしいです。