――優勝で注目度が高まっている中、吉本興業と岡山県玉野市がタッグを組んだ映画『たまの映像詩集 渚のバイセコー』も公開に。かたまりさんは玉野育ちの浩、もぐらさんは東京から玉野へ移住した拓を演じられましたが、いかがでしたか?
かたまり:僕は岡山県出身で、仕事で地元に帰ったのが始めてだったのでそれがすごくうれしかったです。撮影場所も子供の頃から行っていた馴染みのある場所で、映画の仕事で行けるというのは喜びもひとしおでした。
もぐら:遠いところで仕事するって、それだけでテンション上がるじゃないですか。そのワクワク感もあって、楽しく撮影させていただきました。この映画は、日本だけでなく、全世界の人に見てほしいです。ジャパンのビューティフルな景色も見どころなので。ちょっとルー(大柴)さんっぽくなってしまいましたけど(笑)
――近年、俳優として活躍される芸人の方も多いですが、お二人は演技に対してどのように感じていますか?
かたまり:コントで演技はやってきていますが、全然違います。コントの演技は人を笑わすことが目的で、そこに向けた芝居になりますが、俳優としての芝居は、感動させる、泣かせるなど目的がいろいろあり、その中での演技というのは難しいです。
もぐら:コントはいかに笑わせられるかというのが技術になりますが、俳優としての演技はそうではない。これまでやってきたこととは全然違い、未知の世界です。
――俳優としての演技の面白さはどう感じていますか?
もぐら:面白さはコントと同じで、自分とは違う人を演じるというところかなと思います。
かたまり:舞台という空間ではなく、外で撮影するのも楽しいなと。今回の映画ではヤギも出てきて、ヤギかわいかったですね~。
もぐら:元気なギーヤーがね(笑)
――もぐらさんは現在放送中のTBS日曜劇場『日本沈没』にも居酒屋の店長役で抜てきされました。俳優としても注目度が高まりそうですね。
もぐら:いや~、なぜ『日本沈没』で僕に声がかかったのか謎ですよ。店長っぽいということで選んでいただけたんですかね。吉本の力が働いているのか、リスナーの仕業なのか。「なんでこの仕事?」と思ったら、リスナーの方が関わっていたというのもありますから。
――いろんなところに『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)のリスナーの方が潜んでいるわけですね。
かたまり:はい。「なぜ僕らなんだろう?」と思っていたら、「いつもラジオ聞いてます」って言われることがあるんです。
――『たまの映像詩集 渚のバイセコー』では競輪に行くシーンが描かれます。ギャンブル好きのもぐらさんにぴったりだなと感じましたが、ご自身は今後もギャンブルは続けていくのでしょうか?
もぐら:奥さんがなんて言うかですね。仕事ではやっていいと言われているんですけど、プライベートではどうなるんだろうという状況です。状況は芳しくないですけど、引き続き交渉していこうと思います。
かたまり:プライベートでも続けてますけどね。
もぐら:いえいえ、仕事では! ですよ!
――今年『キングオブコント』に出場したタイミングでは、借金550万円とのことでした。かたまりさんは、もぐらさんがギャンブルを続けて莫大な借金を抱えたらどうしようと心配になりますか?
かたまり:さすがにそれはないと思っています。1人だったらあるかもですけど、息子2人いて家庭崩壊するようなかけ方はさすがにしないかなと。
もぐら:そんなことはしません!