――続いて、36台のカメラを投入したというデビュー15年目スペシャル企画「スーパー銭トーク」も目玉といえそうです。

8人全員を温泉施設に閉じ込めてスタッフもADも誰もいない彼らだけの空間で「デビュー15年目、今だからこそメンバーに言える○○」というテーマを彼らに振る企画を行いました。メンバーへの「ありがとう」や「ずっと聞けなかったこと」について話す姿を、『いたジャン』に過去一番多くゲストに来てくださっているアンタッチャブル・柴田英嗣さんに別室で見守っていただきました。

言いたいことがある人は、直接メンバーに声をかけてサウナ室に呼び出し、2人きりで話してもらうというルール。思い思いにくつろいでいる中、「ちょっといい?」と声をかけてもらって呼び出す行動が、修学旅行の告白のようで面白くなったんじゃないかなと。1対1で話すのでめちゃくちゃ本音が出てきますし、「そんな風に思っていたんだ」と驚かされる思いもたくさん聞けて、もうすごかったです。本音を打ち明けすぎて少し険悪な空気になった場面も、ドキュメントとしてお届けしたいなと思っています(笑)。

――この企画を立ち上げようと思ったきっかけは。

グループのデビュー15年目記念となるスペシャルなので、何か特別な企画をやりたいと考え、メンバーから15年を振り返っての本音を引き出したいなと思いました。有岡さんがサウナが大好きということもあって、サウナ室って裸だし密室だし、本音が出やすい空間だなと思って、ロケ地をスーパー銭湯に。8人全員で話すとなると言い出しづらいこともあると思い、今回は1対1という形式にこだわりました。2人で話す声は他のメンバーも聞くことができるので、メンバーにもドキドキしてもらえるかなと。

――誰が誰に声をかけるかなどはある程度事前に決めていたんでしょうか。

事前にアンケートを取って「この順番でこの人がこう言いましょう」と段取りを決めると予定調和になってしまうと思ったので、メンバーには事前にテーマを伝えず、ぶっつけ本番でやってもらいました。誰が誰に何を言うかは、番組では一切タッチしていません。メンバーにその進め方を伝えると「テーマ次第ですね」「最初は皆恥ずかしがっちゃうんじゃないですか」と不安そうだったのですが、「メンバーのいいところ」というテーマを出したときに、伊野尾さんが有岡さんを呼び出して、一発目から7~8分熱く話してくれたんです。「男気」を感じましたね。

そこから皆スイッチが入って、いい話もたくさん出てきて。最後には今後について全員で話してもらう場も設けて、2時間半撮影したので皆めちゃくちゃ疲れてましたけど、「この機会がないと言えないこともあったので、本当にありがたかったです」と感謝してくれました。

――その中で特に注目のシーンは。

一番は山田さんが誰かに言った、衝撃の告白です。山田さんよく言ったな、と。本当にこの機会がないと言えなかったんじゃないかなと思わされました。中島さんが山田さんに語った芝居人としての生き方や、薮さんと知念さんの海外旅行の話も聞き応えがありましたね。ちなみに、一番呼ばれる回数が多かったのは山田さんです。全部で「16告白」になりましたが、スペシャルには半分くらいしか入らないと思うので、今後のレギュラー放送にも入れていく予定です。

――最後の質問です。『いただきハイジャンプ』というタイトルは、番組開始当時「Hey! Say! JUMPが芸能界のいただきをめざす」という意味を込めてつけられたものですが、角山さんの今後の展望を教えてください。

いつまでも土曜の朝にとどまっていてはいけないと思うので、視聴率もそうですが、もっと話題になってゴールデンや23時台、せめて全国ネットの枠に移動して、よりたくさんの人に同時に見てもらうことが最初の目標です。

そして、番組と一緒にJUMPが国民的スターになれたらと思っています。そのためにさらに個性を輝かせて、より多くの人が8人全員の顔と名前を覚えられるような番組にしたい。メンバーとは一蓮托生。JUMPは本当にまっすぐでいい子たちなので、そこをもっと知ってもらいたいですね。年末年始にかけてロケの新企画も増やしていきたいと考えているので、楽しみにしていてください。

■角山僚祐
1985年生まれ、大阪府出身。09年に京都大学卒業後、フジテレビジョン入社。『爆笑レッドカーペット』や『爆笑レッドシアター』などバラエティ番組のADを経て、『さしこく~サシで告白する勇気をあなたに~』、『関ジャニ∞クロニクル』の演出を担当、2020年10月より『いただきハイジャンプ』演出を担当。2019年3月に開催された、フジテレビの社内コンペ「第4回企画プレゼン大会」では、『日本列島ローカルスクープ なんてニュースだ!もういいゼ!』で1位に輝いた。