• 10月17日放送の音声コントに登場するかが屋 (C)NTV

『東京03とスタア』の特色の1つは、東京03が若手芸人と繰り広げる「音声コント」のコーナーだ。これが生まれたのは、「芸人さんの単独ライブで、よく幕間にVTRでテキストだけ出して、音声だけのコンテンツを流すことがあるんですけど、あれが結構爆発的にウケるですよ。それと、YouTubeを見ている若い人たちにとっては、書き起こした音声コンテンツに慣れてるから、テレビではやったことないけど、短いワンコーナーだったらありなんじゃないかと思ったのが、きっかけの1つですね」(佐久間氏)。

これを担当しているのは、『有吉の壁』のYouTubeチャンネルで、移動中の芸人たちの音声をコンテンツにした「ロケバスラジオ」を手がける竹内遥香ディレクター。「そこでの手応えもあるし、ノウハウもあるんですけど、音だけというのは新鮮で楽しいですよね。それぞれゲストの芸人さんが音であることを生かしたネタを書いてきているので、コントって音だけでも可能性があるんじゃないかと思いますし、別の番組でもできそうだなと感じました」(橋本氏)と発見があった。

■“気持ち悪いディレクター”が撮ったメイキング映像

そんな竹内ディレクターは、東京03と佐久間氏の大ファンだそうで、Huluで配信しているメイキング映像も担当している。

佐久間氏は「いい意味で気持ち悪いディレクターが撮ってるので、普通のメイキングと比べて、竹内さんにしかできない粘りがあります。ガチファンが撮ったメイキングなので、ゲストも含め普段は見せない一生懸命な表情も出てるし、こんなにもコントを愛してるんだなというこぼれ落ちる素顔も面白いと思います」と見どころを明かし、橋本氏は「本番の合間に練習してる姿も入ってると思います。終わった後にホッとしてる顔も、プレッシャーを感じていたというのが分かって、楽しいと思います」と予告。

ガチファンのあまり、「『有吉の壁』のエキストラで有吉さんに褒められた演技を東京03に見てもらうという、ただの謎の時間もありました(笑)」(佐久間氏)という珍事もありながら、橋本氏は「今回の佐久間さんと東京03さんの関係の作り方を見て、若いスタッフたちがまた次の世代の芸人さんたちと一緒に作っていけるといいですよね」と期待を込めた。

  • 東京03

●佐久間宣行
1975年生まれ、福島県出身。早稲田大学卒業後、99年にテレビ東京入社。『TVチャンピオン』『ピラメキーノ』『トーキョーライブ22時』『青春高校3年C組』『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』『ウレロ☆シリーズ』などを担当し、21年に退社。引き続き『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『考えすぎちゃん』とテレ東番組のほか、『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)、『サクマ&ピース』(福島中央テレビ)、『佐久間宣行のNOBROCK TV』(YouTube)に出演もする。

●橋本和明
1978年生まれ、大分県出身。東京大学大学院修了後、03年に日本テレビ放送網入社。『不可思議探偵団』『ニノさん』『マツコとマツコ』『卒業バカメンタリー』『Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?』などで企画・演出、2018年・21年の『24時間テレビ』で総合演出を担当。現在は『有吉の壁』『有吉ゼミ』『マツコ会議』といったバラエティ番組のほか、『寝ないの?小山内三兄弟』『ナゾドキシアター「アシタを忘れないで」』『あいつが上手で下手が僕で』などドラマ・舞台も手がける。