読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW 極』(毎週木曜21:00~、14日は19:56~3時間SP)が、前身から数えてこの10月で15年目に突入した。東日本大震災や新型コロナウイルスなど、世の中の価値観を大きく変化させる出来事が起こっても、それぞれが持つ“郷土愛”は変わることなく、この番組も愛され続けてきた。

開始当初から看板を守り続けてきた久本雅美と、昨年4月から加入した爆笑問題・田中裕二のMCコンビもすっかり板についてきたが、そんな2人に番組の魅力を聞いてみた――。

  • 『秘密のケンミンSHOW 極』MCの田中裕二(左)と久本雅美

    『秘密のケンミンSHOW 極』MCの田中裕二(左)と久本雅美

■田中の加入で久本の立ち位置に変化

――15年目に突入ということになりましたが、これまでを振り返ってみていかがですか?

久本:15年なの!? びっくりしちゃった! でも、あっという間ですね。毎回いろんなことを学ばせていただくので面白いですし、今は田中くんが(進行を)回してくれるので好きなようにやらせていただいて、すごく楽しんでやってます(笑)

――みのもんたさんとタッグを組んでいたときとは、だいぶ立ち位置が変わったんですね。

久本:全然変わりましたね。私は自由なときに自由に入ってしゃべらせてもらって、ありがたいです。

――言ってみれば、以前のみのさんのポジションに、今久本さんがいるという感じですか?

久本:そうですね。ただ、私はちゃんと起きてますから(笑)

田中:寝られていたわけじゃないですから!

久本:こんなこと言ったらみのさんに怒られる(笑)。ごめんなさい!

――田中さんはMCになって1年半になりました。

田中:あっという間なんですけど、僕は2回病気に見舞われて休んじゃってるんで、ほんとに申し訳ないと思ってます(笑)。だから、実質1年ちょっとくらいで、後は太田(光)がグシャグシャにしたんですけど。

久本:太田さんね、大変だったけど楽しかったですよ。

■グルメの試食が「やめられない」

田中:でも、この番組はVTRを見ることが多いじゃないですか。時間的にも長いんですけど、全然飽きないんですよ。おいしそうだったり、面白かったり、すごく凝っていて、BGMも1個1個ツッコミたくなるような選曲で、細かいことやってくるんですよ(笑)

久本:ダジャレになる曲をいろいろ流してきて(笑)

田中:そうそう。それだけでも結構楽しめるし、スタジオでも食べるものがおいしい。テレビだから、そりゃ「うまい」って言うんだろうとみんな思ってるでしょうけど、本当にレベルが高くておいしいんです。だから、楽屋のお弁当も一切食べないです。普通、テレビの試食って「これで食べてる画は撮れたな」と思ったらそこで終わりなんですけど、もうやめられないっていうことがよくあるので、やっていて良いことしかない番組ですね。

  • 試食する田中 (C)ytv

久本:番組見てる人に「全部おいしいって言ってるけど、本当においしいんですか?」っていつも聞かれるんですけど、本当においしいんですよ。だから、みんなに愛されて、何十年も地域のソウルフードになったり、新しい革命を起こしたりしてるんですよね。

――パネラーでも完食される方が多いですよね。

久本:出てくる芸能人の方が晩飯食べに来てる感じになっちゃって(笑)。「食堂じゃないんだよ!」って言ってるんですけど。

――おいしいものが出てくるとみんな無言になるから、進行役としては大変じゃないですか?

田中:そうなんですよね(笑)

久本:「おいしいよね」とか言って、まあまあ私たちもフォローしてますよ。ただ、本当においしいときは、2人とも黙っちゃう(笑)

田中:そこは上手く編集していただいて。生放送だったらアウトだからね。