第3位 子供の学習を手助けする新感覚デバイス「Amazon Glow」

日本での発売は未定ですが、興味深い機能を備えているのが「Amazon Glow」です。基本的には子供の学習用デバイスとして位置づけられており、カメラとマイク、そしてプロジェクターを内蔵したデバイスとなっています。

  • 子供向けの学習用デバイス「Amazon Glow」

Glowを机の上などに置いてプロジェクターを起動すると、机に19型サイズの画面を映し出します。AmazonのサービスであるAmazon Kids+のさまざまな映像コンテンツを視聴できるほか、画面を指などで操作するタッチ操作もサポートしているので、そうした操作に対応した学習コンテンツで学ぶことができます。クレヨン、ペイントブラシ、ステッカーなどの機能を活用したお絵かきも可能です。

  • プロジェクターがテーブルに画面を映しだし、さまざまなコンテンツを楽しめる

  • 学習しながらのビデオ通話も可能

オブジェクトスキャン機能も備えていて、自分のオモチャをスキャンして画面上でパズルのように分解して組み立てる、といった操作もできるそうです。8型ディスプレイを備え、ビデオ通話も対応。オンライン授業のような形で、通話と学習を行えます。

  • 双方向のオンライン授業のような利用も可能

価格は299.99ドルですが、早期購入特典として249.99ドルで販売されます。早期購入の予約は即時開始し、順次出荷が行われます。現時点では米国のみで、Amazon Kids+サービスとの関係もあるため、日本での登場があるとしてもしばらく時間が掛かりそうです。

Alexaがディズニーキャラの声になる「Hey, Disney!」も

音声アシスタントAlexaのカスタマイズを活用した「Hey, Disney!」も登場。従来「Alexa」と呼びかけるところを、「Hey, Disney」と呼びかけると、ディズニーやピクサーなどのキャラクターと対話することができます。

  • Hey, Disney! で利用できるキャラクターの一例

家庭のEchoデバイスでも利用できますし、ディズニーリゾートホテルの室内にも設置され、例えばタオルの追加をリクエストする、といったことができるそうです。ミッキーマウスと対話したり、オラフと一緒に冒険に出たり、といったコンテンツが用意されるようで、もちろんタイマーやアラームの設定などAlexaの機能も利用できます。

今回の取り組みはディズニーとの協業によるものですが、Alexaをカスタマイズする「Alexa Custom Assistant」の最初の実装で、米国では2022年から利用可能になります。同時にEcho Show 5向けにミッキーマウスをモチーフにしたスタンドも発売されます。こちらは9月28日から予約が始まり、価格は24.99ドル。

  • Hey, Disney! のカスタムスタンド

ホームセキュリティのRingブランドからは「Ring Alarm Pro」、警備会社などにRingの監視をしてもらう「Ring Virtual Security Guard」も登場。2020年の発表会で公開されて話題になった、室内を飛んでホームカメラとして動作する「Ring Home Cam」の購入に向けた招待を開始、といった発表も行われました。

  • Ring Alarm Pro

  • こちらはプロの現場向けのセキュリティ製品「Ring Jobsite Security」

  • 一見するとホームカメラに見えないRing Home Cam

  • カメラ搭載のドローンが飛び立ち、室内を飛び回って監視を行う

低価格版のホームセキュリティブランドBlinkブランドからは、「Blink Video Doorbell」が49.99ドルで発売されることも発表されました。「Blink Floodlight Camera」「Blink Solor Mount + Camera」の2種類も発表されていますが、いずれも米国向け。現時点でこれらのホームセキュリティ製品は日本では登場しておらず、当面の展開はなさそうです。

  • 低価格なドアベル「Blink Video Doorbell」

  • 照明付きカメラの「Blink Floodlight Camera」。価格は139.98ドル

  • 太陽光による電力で動作させるための「Blink Solor Mount + Canera」。価格は129.98ドル

室内の温度管理などを行う「Amazon Smart Thormostat」は59.99ドルで発売。同種の製品より安価である点をアピールしています。

  • Amazon Smart Thormostat

腕に装着するヘルストラッカーの「Halo」からは、初めてのディスプレイ付き「Halo View」も発表されています。79.99ドルで発売。

  • Halo View

シニア向けの見守りサービス「Alexa Together」は、遠隔地に住むシニアを見守り、アラートやケアサービスへの連絡などを提供するサブスクリプションサービスです。月額は19.99ドルで、2021年後半の提供。

Amazonの今回の発表は、デバイスとサービスで多岐にわたっていますが、AIなどのテクノロジーを駆使するだけでなく、リアルのサービスも組み合わせることで、「家庭」をより安心、安全、快適にするものが多く用意されました。

そのぶん、米国ローカルに限定したものも多く、現時点で日本向けにはEcho Show 15のみが提供予定となっています。走り回るAstro、飛び回るHome Camといった、日本の住宅環境にはなかなかそぐわないかもしれない製品もありますが、Amazonの最新の取り組みとして注目の製品と言えそうです。