フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『エロい彼氏が私を魅(まど)わす』(毎週土曜0:00最新話配信)に出演する松井愛莉と笠松将。この挑発的なタイトルの脚本を手掛けたのは、『101回目のプロポーズ』や『高校教師』などで知られる野島伸司氏で、令和女子のリアルな恋愛観に切り込んだ1作と聞けば、興味津々だ。

演じた松井たちを直撃し、撮影秘話と共に、自身の恋愛観についても話を聞いた。

仁美(松井愛莉)は、高学歴・高収入の証券マンという誰もがうらやむ“優良物件”の彼氏・圭吾(結木滉星)と結婚間近。ところがある日、工事現場で偶然出会ったたくましいまなぶ(笠松将)に心を奪われる。母(国生さゆり)や姉(菅野莉央)からは、ただのマリッジブルーだと指摘されるが、やがてまなぶ、圭吾、まなぶの彼女・麻衣(萩原みのり)も巻き込んだ“四角関係”へと発展していく――。

  • 『エロい彼氏が私を魅わす』に出演する松井愛莉(左)と笠松将 撮影:蔦野裕

    『エロい彼氏が私を魅わす』に出演する松井愛莉(左)と笠松将 撮影:蔦野裕

■演じていてもやもやしたシーンとは…

――まずは、『エロい彼氏が私を魅わす』というタイトルの印象から聞かせてください。

松井:インパクトがあるし、すごく強い響きのタイトルだなと思いました。きっとこれなら、みなさんが気になってドラマを見てくださるのではないかと思い、そういう意味でもありがたいし、良いタイトルだなと思いました。また、野島さんの脚本ということで、マネージャーさんたちのテンションがかなり上がっていたし、私自身も野島さんの作品に関われて光栄です。

笠松:仮タイトルは今のものと違ったのですが、このタイトルに決まったと聞いて、インパクトが強いし、監督やプロデューサーが本当に伝えたいことが表現されていていいんじゃないかと思いました。また、野島さんについては、初めて最高視聴率の作品を書いたのが20代前半だったと聞いて「すごすぎる!」と思っていたので、そんなレジェンドが書かれた作品に参加させていただけてうれしかったです。

――おふたりが演じた仁美とまなぶは、すごく誠実で魅力的なキャラクターだなと思いましたが、どんなふうにアプローチしていきましたか?

笠松:僕自身、まなぶとは本質的にすごく似ていると思いました。自分のいる村では一生懸命頑張るけど街には出ない、みたいな感覚はすごく理解できましたし、共感もできました。そこを気づかせて、引っ張り出してくれたのが仁美ちゃんという存在だったんだなと。

松井:仁美は常に感情が揺れているので、そこは監督と話し合いながらやらせてもらいました。仁美と自分で唯一共通点があるとしたら、私もウソをつくのが嫌いという点です。でも、仁美は自分の気持ちをすべて言わないとすっきりしないようなところは自分と違いますし、私はあそこまで突っ走ったりはしないので、そこを理解するのがちょっと難しかったです。

――具体的に言うと、どんなシーンが特に難しかったですか?

松井:婚約者がいながらも「気になる人ができちゃった」と素直に伝えちゃうシーンなどでしょうか。そこは言わなくていいんじゃないかと思いつつ、それを言わないと物語が始まらないので、そこは自分で演じていてもやもやしちゃいました。

■「僕は、おばちゃんだからね(笑)」

――今回、お互いに惹かれ合う役で、がっつり共演してみた感想も聞かせてください。

松井:私は結構悩むタイプなので、終始、笠松さんに助けてもらっていました。どうしようとなったとき、すごく力強い言葉をかけてくださったんです。

笠松:いやいや。でも、もうちょっとそこを聞きましょうか(笑)

松井:自分の中でどうしても腑に落ちない部分があったときに、アドバイスをくださいました。笠松さんはすごくムードメーカーで、現場を明るくしてくださいますし、そこも感謝しています。

笠松:僕は、おばちゃんだからね(笑)