――非常にいい関係性で撮影を進められていたようですが、サバイバルなのでリアルに疑心暗鬼になりそうな感じもするのですが、いかがですか?

井桁:みんな何かしら秘密を抱えていて、それがあらわになるシーンもあるのですが、そういう時はみんな目つきが変わるんです。オフになってもみんな抜けてなかったので、すごく怖くなってしまって。本当はこういう人なのかなって(笑)

高橋:僕は役に対して「どういう心境なんだろう?」などと疑心暗鬼になるところはありました。日常に取り込むタイプなので、先がまったく見えず何が起こるかわからない状態がリアルに楽しいなと思っていましたが、そういう意味で疑心暗鬼になったところもあると思います。

鈴木:僕はまったくなかったですね(笑)。彼はマイペースで、みんながウエーイ! となっているところ、ひとりでシュンとしている感じだったので、オフになった瞬間にウエーイ! となる感じで。誰かを疑うことはなく、そのままの素でいたような気がします。疑心暗鬼の要素は何もなかったです。

井桁:それこそ零と梨奈はいい感じを保っているので話しやすかったのですが、ほかのメンバーはいろいろあったりするので、プライベートの時間になってもしゃべりかけにくいタイミングがありました。その時はすごく居心地が悪く、誰を信じたらいいかわからず、自分ひとり閉じこもっていました。

――高橋さんと井桁さんは『仮面ライダーゼロワン』以来の再共演。当時とはまったく違う関係性になりましたが、いかがでしたか?

井桁:楽しみながらできました!

高橋:最初聞いた時、正直恥ずかしかったのですが、いざ現場で手をつないだりすると、案外こっちのほうがやりやすいのかなと思いました。2人で相談もできるので、手をつなぐタイミングやそのつなぎ方など、一緒に作り上げました。

――ライダー同士の緊張感ではなく?

高橋:『ゼロワン』では対峙している関係でしたよね。

井桁:1年前は銃を向け合う関係だったのにすごいよね、と(笑)

高橋:役者って面白い仕事だなと思いました(笑)

井桁:1年半ライダーで見てきたので、そこの安心感はまずありましたし、今回はまた違った新しい一面を見られました。

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