2020年モデルとの違いは?
座り心地についてお送りしてきましたが、最後に外観を見てみましょう。実は編集部内に2020年モデルもあるので、違いを見比べてみました。一見したところ、2021年モデルでは素材の光沢感をなくしてよりマットなデザインに。背もたれにあしらわれていたメルセデスのシンボルであるスリーポインテッドスターもなくなり、シンプルな意匠になっています。
新デザインを検討する際、一般的にはより華美な方向に変わりそうなものですが、そこはメルセデスAMG ペトロナスフォーミュラワンチーム公式ライセンス品。足し算ではなく引き算でデザイン性を高めるというアプローチは、一般的にゲーミングチェアと呼ばれるようなギラギラしたデザインの製品にはない優れた美学だと思います。
ちなみに、2020年モデルの光沢は表面が摩耗したものなのかな? と思いましたが、開封当時からやや光沢がある仕様です。また、PUレザーといえば加水分解による耐久性の不安もありますが、2020年モデルを見る限り1年程度では全くベタベタしている様子もありませんでした。2020年モデルの詳細は導入レビュー「ドイツ車の座り心地、高級ゲーミングチェアをオフィスで使ったら」をご覧ください。
高級オフィスチェアに手が出なくたって
今回レビューした「EPIC - Mercedes-AMG Petronas Formula One Team - 2021 Edition」は、およそ8万円前後で販売中。メルセデスとコラボしていないベースモデルなら、5万円を切る価格で手に入ります。ためらいなく購入できるほどお安い製品ではありませんが、10万円オーバーでひしめく高級本格オフィスチェアよりは圧倒的にお手頃です。
正直これまでのところ、「ゲーミングチェアってド派手なカラーリングで、しかもすぐボロボロになるんでしょ」と思っていたこともありましたが、実際に使ってみるとそうではないシックさや、高い耐久性を体感できました。量販店によっては実際に座れるところもあるようなので、機会をみて一度体験してみてほしいです。