――そんな『ザ・ハイスクール ヒーローズ』と『仮面ライダーリバイス』、同時期に特撮ドラマ2本へ出演することになりましたが、心境を教えてください。
この歳になって特撮づいてきたなと(笑)。この間とうとう東映さんの入館証をいただいたんです! これまでにも東映さんのお仕事をいただいたことはありましたが、特撮ドラマは初めてだったので、「ついに来た!」ととてもうれしかったです。ヒーロー作品は男の子誰しもが通る道。男の子が一生に一回は必ず言うであろう「変身」という言葉を台詞として正式に言えるのは役者だけ。変身願望という言葉がありますが、特撮ドラマでの変身は、願望ではなく仕事ですからね。そんな特撮ドラマにかかわることができて、この仕事をしていて良かったと思いました。
――最後に、このドラマの見どころを教えてください。
美 少年たちの成長です。偉そうな言い方はしたくないですが、回を重ねるごとに振る舞いが堂々としてきて、1話を思い出すともう段違いにレベルアップしている。僕ら役者は“居方”という言葉を使うことがあります。「そこに存在する佇まい」のような意味なのですが、いまの美 少年は、覚えてきた台詞を表現しているのではなく、1人ひとりがキャラクターとして作品の中でしっかり生きている“居方”になっている。1クールの中でこんなに成長できるんだと本当に驚いています。お世辞抜きで、6人全員がすごい成長を見せてくれる。もしウソだと思う方がいたら、最新話の後に1話を見返してみてください!
1973年11月7日生まれ、北海道出身。大学の演劇研究会で森崎博之・安田顕・大泉洋・音尾琢真と出会いTEAM NACSを結成。ドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ 05年)で全国ネットのドラマ初出演。舞台、映画、ドラマで俳優として活動するかたわら、脚本や小説も手掛ける。近年の出演作に『僕だけがいない街』(17年 Netflix)、『電影少女』シリーズ(18~19年 テレビ東京)、『グッド・ドクター』(18年 フジテレビ)、『監察医 朝顔』シリーズ(19~21年 フジテレビ)『おっさんずラブ-in the sky-』(19年 テレビ朝日)、映画『恋は雨上がりのように』(18年)、映画『空母いぶき』(19年)など。映画『劇場版 がんばれ!TEAM NACS』が9月3日から全国で公開される。
由緒ある学校・五星学園(いつぼしがくえん)を舞台に、美 少年たちがヒーローとなり魔人を利用して壮大な野望の実現を目論む学園長に立ち向かう“戦隊ヒーロー”と“学園ドラマ”が融合した新ドラマ。動画配信プラットフォームTELASA(テラサ)では放送日の9時から先行配信されており、全話一挙配信も。また、ドラマのメイキング風景などを収めたオリジナルスピンオフ『特撮美 少年』もTELASAで独占配信中。