自衛官から問題生徒へ…カメレオン女優・田辺桃子が実感する「役者の醍醐味」

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4月期に放送されたドラマ『リコカツ』では、規律を重んじる自衛官役で話題を集めたのに対し、今回は茶髪で遅刻しても謝れない、挨拶もできない問題生徒という役どころ。このギャップについては、どう捉えているのか。

「私自身、いつも違う役をやらせてもらうことが多いので、そんなに抵抗とかはないんです。普段の自分から全く違う見た目になるだけでも、結構モチベーションになりますし、それでキャラクターのスイッチが入ったりするので、こうやって振り切ってやらせてもらえるのは、すごくうれしいです」

『リコカツ』も今作も地毛で臨んでいるが、黒髪をまとめていた髪型から、染めてボリュームをつけたため、見た目の印象が大きく違う。「毎回『誰?』っていうところから入って、エンドロールの名前で気づかれることが多いんですけど、特に今回は自衛官だった人がこういう格好になると、分からないだろうなと思います(笑)。これも役者の醍醐味だと思うので、気づいた方がSNSとかで『あれはあの人だよ』って拡散してくれるとうれしいですね」と願った。

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■3本同時レギュラーで「確実に力に」

4月期は『リコカツ』に加え、『ゆるキャン△2』(テレビ東京)、『ガールガンレディ』(MBS)と、3本の連ドラに同時レギュラー出演という活躍ぶりで、「ありがたいことに作品ごとの感想を送ってくださる方もいらっしゃいますし、3つの役の写真を並べてSNSに載せてくださって、自分で見ても『こんな姿だったんだ!』って面白くて(笑)。私が視聴者だとしたら、いっぱい出てるからにはそれぞれ違う役で見てみたいなと思うので、それを奇跡的にお届けできる形になったのは、エンタテインメントとしてすごくラッキーだったなと思いました」と謙虚に語る。

『リコカツ』では、北川景子演じる主人公に得意な料理で嫌がらせする“筑前煮女”と話題に。撮影時期はそれぞれ異なったものの、3作品同時出演という経験を通して、「確実に力になったと思います」と成長も感じた。

「1作品1作品に全力を出すことしか私にはできないので、そこは変わっていないんです。でも、やっていく中でいろんな壁にぶつかって、その時々でご一緒する監督や共演者の方やいろんな人に相談に乗ってもらって、アドバイス頂いたことで走りきれたので、その出会いもすごく大きかったです。これからの自分への糧になるヒントをたくさん頂けたので、今の自分にすごくつながっているなと思います」と力強く語り、それが早速今回の作品に投入できているようだ。

■演じていてパワーをもらう作品

そんな今作について、「学園ドラマということで、若い方から人生の大先輩の方までいろんな方が見てくださると思うんですけど、きっと自分が生きている中で出会わなかったキャラクターとか、知らなかった物語があると思うので、いろんな年齢層のいろんな考えを持った視聴者の皆さんに、それぞれ考えさせられるような作品になっていると思います」とアピール。

さらに、「『自分だったらどうするかな』とか考えてみてほしいですし、本当にキャラクター一人ひとりがまっすぐで、私自身も演じていてすごくパワーをもらうので、今、コロナで日本全体がちょっと疲れ気味なのかなって私は感じているんですけど、このドラマを見て少しでも元気になってもらえたらいいなと思います」と呼びかけた。