日本テレビ系大型特番『24時間テレビ44』(21日18:30~22日20:54)内で放送されるドラマスペシャル『生徒が人生をやり直せる学校』(21日21:00頃~)に出演する田辺桃子。4月期に放送されたドラマ『リコカツ』(TBS)で演じた自衛官役から大きく印象が変わる問題生徒役で、“カメレオン女優”ぶりを発揮している。
4月期は、連ドラ3本に同時レギュラー出演するという活躍で、女優としてまた一歩ステップアップした彼女。「確実に力になったと思います」という貴重な経験を胸に、今作に臨んでいるようだ――。
■座長・平野紫耀に感じるオーラとパワー
今回のオファーに「自分が今まで見てきた『24時間テレビ』のドラマに出演させていただくということがすごく光栄でしたし、選んでもらったからには自分ができる限りのパフォーマンスができたらいいなと思いました」と感激を振り返る田辺。
原作や台本を読んで、「年齢が近い高校生たちが登場する作品というのもあって、自分の周りでも似たような境遇の子がいたり、はたまた私が初めて知ったリアルな問題もたくさんあったりして、『なるほどな』と納得するような場面も多いです。若者というくくりでいうと同じ仲間だからこそ、自分たちにしか伝えられないことがあるんじゃないかと思ったので、そこを一番に見てる人にも届けなければいけないという気持ちでやっています」と、演技に臨む心境を明かした。
自身の高校時代は、「大勢のグループに所属するのがわりと苦手で、どちらかと言うと少人数で仲良くなったりするタイプでした」と回想。今作の現場では、「クラスがひとまとまりになって、みんなでワチャワチャするような空気感があって、すごくいいなと思うんです。自分が高校のときはそういうのがあまりなかったので、今、高校生活を追体験しているような気分です(笑)」と、この撮影で青春を再び謳歌しているようだ。
主演の平野紫耀(King & Prince)とは今回が初共演だが、「役の樹山先生そのままのまっすぐな方で、お芝居に対してものすごく集中して全力で向き合っている姿をいつも見させてもらっているので、『私もまだまだ頑張らないと』という気持ちになるエネルギーをいつもくださいます」と印象をコメント。
また、「いい意味で緊張感がなくて、すごく柔らかいオーラを持っている方で、その包容力が本当にすごいなと思います。だからこそ、いろんな人が応援したくなるんだろうし、今回のキャストチームもスタッフチームも、平野さんのほんわかした笑顔や佇まいに元気をもらってる方はたくさんいると思うので、そのパワーが座長なだけにすごいなと思います」と感心した。
■中学時代の先生からの手紙「今でも大切に」
今作は、“無気力生徒の吹き溜まり”と呼ばれた高校の教師たちが、生徒たちの様々な問題を解決しようと必死で奮闘する実話をもとに描かれた物語。「ここまで生徒を一番に考えて動いてくれたり、『いつでも帰ってきていいよ』と心の拠り所を作ってくれる先生は、すごく尊敬します」というが、自身の学生時代にも印象深い先生がいたという。
「この仕事を始めたのが小学3年生だったので、学校の先生方にはお世話になったのですが、思い出深いのは中学のときの部活の顧問の先生ですね。仕事で部活を途中で抜けたりとか、私が休んで知らない話が進んでいたりしたときにも、常に心配りをしてくださって、その先生は今でも大好きです。私たちが卒業した直後に転勤されて、それを事前に知らされずに挨拶できないまま移られちゃったので、ちょっと残念な気持ちがあったのですが、その後お手紙を頂いて、急きょ転勤が決まった事情を知って、『これからも応援してるよ』とすごく温かい言葉をもらいました。その手紙は、今でも大切に取っています」
その先生は最近、田辺のインスタグラムにDMを送ってくれたそう。「最初は誰だか分からなかったんですけど、文脈とか使ってる言葉で、『絶対知ってる人だ!』と思って(笑)。名前を見たらその先生だったので、ワーって驚きました。いやぁ、うれしかったですね」と、活躍を見守ってくれていることに喜んだ。