テレビ番組やイベントなどでも自分らしさを炸裂させているゆりやん。どんな相手にでもひたすらボケてゆりやんワールドへと引き込んでしまう。

昔からボケるのが好きだったというわけではなく、「NSC(吉本総合芸能学院)のときも真面目に答えていました」と振り返る。ボケる面白さを知ったのは芸人1年目、天竺鼠の瀬下豊にご飯に連れていってもらったときだという。“ウソで怒られる”というノリになり、(ウソで)怒られたあとに「こんだけ言ったけど、どう思う?」と聞かれ、ゆりやんが「本当にダメだなと思います」と真面目に返すと、「『何も思ってません』でええねん」と言われ、「そっか、真面目にならなくてええんや!」と思ったという。

そこでボケる楽しさを知るも、「それまで真面目に、怒られずに生きてきたので、どうやって使っていいのかよくわからなかった」という。だが、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)に出演し、「あ、こういうことか!」とつかみ、みんながボケまくる中でゆりやんもボケを連発。「それが気持ちよくて楽しくてゾクゾクしています。すごい世界だなと。真面目に答えるべきときがない。すごく幸せで、生きがいみたいになっています」とやみつきに。

ボケに生きがいを感じてやり続けた結果、「今、本当に答えなきゃいけないのか、どっちなのかわからなくなっちゃっている部分もあります」と境目がわからなくなるときもあるという。また、「さすがにちゃんと聞かれたときはちゃんと答えないとダメなのかなとか悩んだときもあった」と告白。だが、「(千鳥の)ノブさんに相談したら、『ゆりやん、それでいいよ。やり続けたら、ゆりやんはそういう人だって思ってくれるから』と言ってくださって、『じゃあ続けよう』って」とノブの言葉で貫くことを決めた。

そして、「迷惑かけていると思いますが楽しくて。楽しいって思うことをずっとやらせてもらうほうがいいなと思いますし、本当に答えないといけないときに本当のことを答えないのが楽しくて気持ちいいんです。すみません(笑)」とすっかりボケが生きがいになっている。