2017年に『女芸人No.1決定戦 THE W』初代王者に輝き、今年3月には『R-1グランプリ』で悲願の優勝を果たしたお笑い芸人・ゆりやんレトリィバァにインタビュー。『R-1』優勝による心境の変化や新たな目標とは? また、テレビ番組やイベントなどで終始ボケ倒して笑いを誘うゆりやんに、今の芸風の原点についても質問。ボケの快感を覚えた瞬間を明かし、「本当に答えないといけないときに本当のことを答えないのが楽しくて気持ちいい!」と生き生きと語ってくれた。
『R-1』が目標になりすぎて「優勝したら燃え尽き症候群になってネタとか作らなくなったらどうしよう」と少し心配していたというゆりやんだが、実際優勝したら「まったくそんなことなかった」とにっこり。「目標達成したからそれで終わりってならず、新しいスタート、ここからまた始まりだと思えるようになりました」と前向きな変化を明かす。
『R-1』優勝前は「いろんなことをやっていても目標である『R-1』が獲れてないなという思いもあった」という。晴れて優勝に輝き、「目標達成! 次にいこう! ここから自由!」とすっきり。「ネタをいっぱい作ったり、新しいことにいろいろ挑戦したいと思えるようになりました」とうれしそうに話した。
『THE W』と『R-1』の2冠を達成してからも変わらず謙虚なゆりやん。「みんなに助けてもらっている。自分だけでやれたということは一個もない。ずっとその思いがあるんです」と言い、「『R-1』も、ライブでネタをやったときにいろんな人に意見を聞いて仕上げているので」と常に感謝の思いがあるという。
ゆりやんのネタ作りは、机に向かって時間をかけて作るというものではない。「ふと思いついたことを形にしていくんです。変なノリや変なモノマネができたら、これにしようって」。また、とにかく「自分がやりたいと思ったことをやる」ということを大切に。「レイザーラモンRGさんとなかやまきんに君さんの背中を見て、すごいなって。どんな状況でもご自身を貫いていて、それがかっこよくて面白くて、私もこうなりたいと影響を受けました」と先輩芸人の姿も刺激になったという。嫌なことがあったときに相談するコロコロチキチキペッパーズのナダルの言葉も支えに。「いつも『ゆりやん、それでええやん!』と励ましてもらい、『ま、いっか!』と思えるんです」。
最近は「身一つでできる技を増やすことにめっちゃ興味があります」とのこと。「うつ伏せになって足を後ろからもってきて絵本を足でめくるみたいな、中国雑技団のような技ができるようになりたいなと。ポールダンスも興味があって練習したことがあるんですけど、ポールがないと披露できない。身一つでできる技を増やしていきたいなと思っています」と話した。
昨年はダイエットで体型が激変したことも話題に。『R-1』優勝会見で「ネタずっと好きでやってるから、体形関係なく(面白いというのを)証明したい」という思いがあったと明かしていたが、まさにそれを証明したゆりやん。「体が楽になって動きやすくなり、本当に自分のやりたいことをできるようになりました。体がしんどかったら元気にネタもできないので」との変化も。ちなみに、体重は110キロから45キロ痩せて現在65キロ。ベスト体重だと感じているそうで、これからも運動や食事の管理を続けて健康な体を維持していくつもりだ。