――映画で注目された柿原さんですが、テレビシリーズのエピソード1では他のクラスメイトが出たものの、柿原さんの出番がありませんでした。しかし、エピソード20「あぶないペア」では、充瑠がキラメイレッドである秘密を知った上、彼のキラキラした魅力に気づき好感度を高めるなど、重要なポジションとして見事に再登場を果たされましたね。

再登場できたのは、『キラメイジャー』のファンのみなさんのおかげなんですよ。テレビシリーズが始まったとき「柿原さんは出ないの?」とか「柿原さんまだ?」みたいな声をたくさん上げていただいたからこそ、出演できたと思っています。

――ひさびさの『キラメイジャー』撮影現場はいかがでしたか。映画では教室のシーンだけでしたが、エピソード20ではキラメイジャーの基地「CARAT」や野外にも出られていましたね。

エピソード20は楽しかったですよ。あそこで、初めてキラメイジャーのスーツアクターの方たちとご一緒することができました。キラメイレッドのシゲさん(伊藤茂騎)とは、ずっと手をつないでいて、特に2人でいる時間が長かったですね。「CARAT」の中に入って、キラメイジャーのみんなや古坂大魔王(博多南無鈴役)さんにお会いできたのも嬉しかったです。

――エピソード20で再登場されるまで、西葉さんは『キラメイジャー』をご覧になっていましたか。

それはもう、始まりのエピソード(映画)に出演したわけですから愛着があって、ずっとテレビのほうも観ていました。でも、柿原さんがこんなに深く『キラメイジャー』に関わることになるなんて、思っていませんでしたね。

――最終展開(エピソード42~FINAL)では、ベチャットにされた柿原さんを助けて、遊園地デートに行くというのが充瑠の戦う原動力になりました。柿原さんはこの段階ではもう、充瑠にとってのヒロイン的存在にまで昇格しています。

いや~ありがとうございます!って感じです(笑)。ヒロインだとは厳密に言われてはなかったんですが、ふとしたセリフとか、充瑠との関係性を観ていくうちに、だんだん柿原さんがヒロインらしくなってきて、テレビをご覧になっている方たちも「柿原さん……ヒロインじゃない?」みたいに感じられたのではないでしょうか(笑)。

――これより、スピンオフ作品『ヨドンナ』のお話に移りたいと思います。本作でも柿原さんの持ち味である「ズルパワフル」が発揮されているそうですが、ズルパワフルと言われて、西葉さんはどんな印象を持ちましたか。

ズルパワフルは充瑠の作った言葉なんですが、最初に聞いたときは「なにそれ?」って思いました(笑)。そもそも「ズルい」とか「ズルがしこい」とかは良いイメージがないじゃないですか。それを前向きに捉えるかのような「ズルパワフル」なんて言葉を作っちゃうなんて、充瑠はやっぱりすごい!なんて思いますよね。

――充瑠役の小宮璃央さんと久々に共演されたご感想をお願いします。

エピソードFINALの撮影から数か月ぶりの共演でしたけど、最後に会ったときからまた背が伸びていて、タケノコみたいだね~って話してました(笑)。『エピソードZERO』で初めて会ったときは、子犬のようなつぶらな瞳で「何もわかりません」みたいな不安げな顔をしていたのに、エピソードFINALになるとすごくたくましく成長していて、どんなことでも「何も言われなくてもできますよ」みたいな自信に満ちていました。

――うかがっていると、少し西葉さんのほうがお姉さんっぽい感じですね。

小宮さんは3歳下で、弟と同年代なんです。充瑠は同級生の役ですけれど、小宮さんとして会うときはどうしても弟みたいな感覚になってしまいます。

――エピソードFINALでは、充瑠と柿原さんの仲がすこし進展しているようすでしたね。呼び方も「熱田」から「充瑠」になっていたりして。

今回の『ヨドンナ』は、エピソードFINALの「その後」の物語ですから、2人の関係性がどんな風になっているのか、にも注意して観てほしいですね。