――庄野崎さん、アンジェラさんのコンビといえば、Twitterの『仮面ライダーセイバー』公式アカウントで動画を公開されたときの「SS兄妹」(6月16日)が強烈なインパクトを残しましたね。
あれは……お兄様がすごかったんですね。改めて動画を見てみたら、なんだあれ!?って感じですよね(笑)。でも、あの動画には1万も「いいね!」がついていて、面白く観てくださった方がいらしてくださったんだなあと感謝しています。
Twitterではもう、私を「はっちゃけた人」という認識で見てくださる人が多くなっているんです。『ゼンカイジャー』のマジーヌたんが好きだと言いまくっていたら、最近は「マジーヌのママ」という呼び名をいただいたこともあります(笑)。まあ、アンジェラ芽衣は“ちょっとヤベー”みたいなイメージがついているんですが、お兄様はあまりそういった部分を出す機会がありませんでした。そんな中で、あの動画で真剣にふざけているお兄様の姿に大きな反響があったみたいなんです。SS兄妹、私は通常運転でしたけど、お兄様まで……みたいな(笑)。あそこでお兄様の好感度が爆上がりしたと、手ごたえを感じました!
――『セイバー』および『ゼンカイジャー』のオンエアもご覧になっているのですか。
日曜の朝がオフのときは必ずオンエアを観ています。私の出番があるなしにかかわらず。
――SNSに寄せられたファンの方たちからの応援メッセージで、心に残ったのはどんな言葉でしょう?
玲花が登場したばかりのころは、剣士たちのチームワークをかき乱していましたから、かなり反感を買っていたんですけれど、少しずつキャラクターを愛してくださるコメントが見られるようになっていったのは、うれしいことでした。
仮面ライダーサーベラ推しでいてくださる方も増えてきて。SNSで、あるお母さんのフォロワーさんから「装動のサーベラは息子ではなく自分用として買いました」なんて言ってもらえたりして(笑)。すてきなイラストを描いていただいたこともありました。そういった玲花=サーベラの“愛されてる”感が、なによりも幸せでしたね。
「嫌い」と言われていたころでも、それだけ人の心を動かすことができているんだな、と思って満足ではありましたが、「好き」と言ってもらえると、どんどん私自身もキャラクター愛が増します。みなさんに愛していただけるよう、もっともっと頑張ろうという気持ちになり、演技にも身が入ります。ファンの方たちからの言葉を受けて、役との向き合い方が変わっていったんです。
――1年間にわたる撮影で、苦手を克服したなと思えることとは。
アフレコですね。最初のときのカミホリさんとの猛特訓が若干トラウマとなり(笑)、次のアフレコのとき「またできなかったらどうしよう」と怖くなってしまったんです。そこでお兄様や(桃月)なしこに相談して、助言をもらいました。
いろんな方から教わった結果「やり方(声の出し方)はひとつじゃないんだ」ということに気づいたんです。家の中でめちゃめちゃに叫びまくった翌日アフレコに臨んだら、ぜんぜん怒られないときがありまして。さらには杉原輝昭監督から「いい感じだったよ」と褒めてもらえて。それがひとつの成功体験になり、以来アフレコを楽しんでできるようになりました。
――改めて『仮面ライダーセイバー』で仮面ライダーサーベラ/神代玲花を演じてよかったと思えることを教えてください。
最終決戦を撮り終えた後、石田秀範監督から「本当にいいものを見せてもらったよ。その役、めちゃめちゃ似合ってるぞ」と言ってもらえたことですね。その前にも、第40章「輝く友情、三剣士」で、お兄様が操られて私に剣を向けるシーンの撮影があったとき、休憩していたらそこに石田監督がトコトコやってきて「上手くなったな!」って肩を叩いてくださったことがありました。あのときはもう嬉しくて嬉しくて、「石田監督に褒めてもらえたぞーーーっ!」と大喜びしました。
――映画『スーパーヒーロー戦記』の現場ではたくさんのヒーローたちが登場しました。アンジェラさんは、どんなヒーローに会えたときがうれしかったですか?
玲花とお兄様の出番は、冒頭のノーザンベースのところと、クライマックスでの歴代ヒーローVS怪人軍団の決戦シーンです。特に後半では、母との思い出のヒーローともいうべき『仮面ライダー電王』の姿を見ることができて、うれしかったです。
そして、かねてからの念願だったマジーヌたんに会えたのも最高でした。オンエアで初めて『ゼンカイジャー』を観たときからマジーヌたんを好きになって、ずっと思い続けて今回、やっと会うことが叶ったんです。映画は『セイバー』と『ゼンカイジャー』の世界が混ざり合うとともに、他のいろんな世界も加わっていき、歴代ヒーローの大集合など、かなり内容の詰まった作品になっていますから、きっと見ごたえ十分だと思います。
『セイバー』が好きな人、『ゼンカイジャー』が好きな人、両方好きな人たちはもちろんのこと、昔からずっと特撮ヒーロー作品が好きな方たちも思わず「懐かしい」と言っていただけるような、往年のヒーローたちも活躍しています。ぜひ、たくさんの方々に映画を観ていただきたいですね。