フジテレビの動画配信サービス・FODの番組『フジアナのいろイロ』。アナウンサーたちが“いろイロ”な企画を“いろイロ”な形で試すバラエティで、8月で1周年を迎えた。

そんなアナウンサーたちの奮闘ぶりをスタジオで見守るのは、番組オリジナルキャラクターの「マイク田悟(まいくださとる)」とMCの2人。マイク田の声の主である生田竜聖アナと、今回MCを担当する宮司愛海アナに、番組の裏側や知られざる苦労、そして6月から全コンテンツ無料配信となったアナウンサー番組『アナマガ』の見どころなどを聞いた――。

  • (左から)生田竜聖アナ、マイク田悟、宮司愛海アナ

    (左から)生田竜聖アナ、マイク田悟、宮司愛海アナ

■しらばっくれ続けるのは気持ちいい(笑)

――『フジアナのいろイロ』1年を振り返ってのご感想はいかがですか?

生田:最初は全く見えてなかったんです。「マイクのキャラの声をしてください」と言われて、「はぁ…」と。しかも「とりあえず1回目は生田アナで、それ以降はスケジュールの都合もあるのでいろんな人で声をやっていきますんで」という感じで始まったんですよ。とは言え初回なので、キャラ付けは大事だと思って気合を入れて収録に行って、何とか宮司さんと終えたら、2回目もオファーが来まして、3回、4回、5回…とやっていくうちに1年経ったということで、レギュラーが獲得できて良かったなと思っています(笑)

――初回は手応えもあったのですか?

生田:全然なかったですね(笑)。収録後に宮司さんと「これは大丈夫だったのかな…」「だいぶゆるめだったけど…」と言ってましたから。その後も、毎回パートナーの方と「これで良かったのかな…」と言いながらアナウンス室に帰る1年間でした(笑)

――それでも1年やっていると、キャラクターに愛着がわいてきますよね。

生田:そうですね。もうほぼマイク田さんとはニコイチです。僕の分身だと思ってるので。

宮司:ニコイチ(笑)。でも、同時に顔出しするの初じゃないですか?

生田:一応番組上では独立した存在なので、僕がやってるっていうことは明言してないんですけど、今こうして並んでいます(笑)

――自分のキャラを「あの人は親友で…」とか「プロデューサーで…」と紹介するのは、いろんな芸能人の皆さんもやられてちょっと憧れますよね。

生田:めちゃくちゃ意識してます。みんな知ってることなんだけどしらばっくれ続けるっていうのは気持ちいいですね(笑)

――1年やっていると、変化もありますか?

生田:声が定まってないので、毎回変化してます(笑)。あと、話に夢中になってくると“生田竜聖”が顔を出してくるので、まんま僕の声が出てきてしまうのを反省しています。

■終わった後に「やっぱり分かんないな」

――そんな先輩の姿を見て、宮司さんはいかがですか?

宮司:生田さんとは久しぶりの登板という形だったんですけど、先輩は何でも器用にこなすなあっていう印象ですね(笑)。初回は、私も生田さんも探り探りで、何が正解なのか分からない、だけど、このシュールな世界観を成立させなきゃいけないっていうプレッシャーの中でやっていたんですが、終わった後に「やっぱり分かんないな」と思いました(笑)

生田:1年やってみて、正解はないんだなと思いましたね(笑)

宮司:そうですね(笑)

生田:アナウンス室の普段のゆるい様子そのままにやってる感じがいいんじゃないかと言い聞かせてます。

宮司:その通りだと思います。でも、今日は久しぶりに来てみて「あーこういう感じ!」っていう懐かしさもありつつ、生田さんがすごく慣れてきてるという発見がありました。

生田:本当!? マイク田になれてた?

宮司:なれてました(笑)。話すときはマイク田さんのほうを見てしゃべるので生田さんと目を合わせるという感じではないんですけど、それでもちゃんと成り立つ感じになってたから、マイク田さんとしてのコミュニケーション術を会得してるんだと思いました。

――生田さんは、マイク田さんの口を動かしながらしゃべるのも大変ですよね。

生田:意識はしてるんですけど、話に夢中になると忘れちゃうんです(笑)

宮司:生田さんの姿勢は大変なんですよ。1回の収録で40分くらいかかるんですけど、常にひじを立てている状態で居続けてますから。だから、生田さんの左腕にはきっと“マイク田筋”がついていると思います。

生田:マイク田筋ね(笑)