――今度は、ここまで『鬼滅の刃』が盛り上がっているなかでの上演となり、第1弾よりもプレッシャーがあるのでは?

ドキドキはします(笑)。毎回、人に会う時に「禰豆子ちゃん!」と言われるので、禰豆子としてしっかり演じ切らなければと思っています。

――これだけ人生を変えた禰豆子に恩返ししたい気持ちにもなりますか?

そうですね…禰豆子への感謝の思いはありますね。『鬼滅の刃』の舞台のこともあり、禰豆子と言われると、キャラクターを想像するというよりも、実際にいるひとりの人間を想像するようになっているんです。それは演じた私だけの特権だと思うのですが、禰豆子がいつも隣にいてくれているような安心感があるような気がします。

――女優活動の話なのですが、2019年4月に女優として本格始動すると発表され、2年が経ちましたが、女優としてのやりがいをどう感じていますか?

小さい頃から遊び感覚で日常的にお芝居をしていて、そこからお仕事に変わりましたが、その楽しさや、いろいろなものに挑戦したい思いは変わらずあります。もちろんつらいことはこの先もあるとは思いますが、楽しみながらやっていければいいなと思っています。

――プロになる前に思い描いていた女優の仕事は、今できていますか?

そうですね。でも、これからもっともっと上を! という気持ちはもちろんあります。

――上とは?

化粧品のCMです(笑)

――なるほど(笑)

それはともかく(笑)、人間的にも頼れる女性になりたいと思っていて、それも目標かもしれないですね。

――今後、どのような女優になっていきたいですか?

実は最近、トニー・スタークが主人公の『アイアンマン』から『アベンジャーズ』シリーズを観始めまして、全部観ようと思っています。マーベルは大きすぎて自分が出る出ないみたいなことを考えたことはないのですが、「海外いいな」と漠然とした思いはあります(笑)。

■高石あかり
2002年12月19日生まれ、宮崎県出身。2016年4月よりダンス&ボーカルユニット「α-X’s(アクロス)」のメンバーとして活動。2018年にグループが解散した後は、女優へ転身。2020年に舞台『鬼滅の刃』で竈門禰豆子を演じ、注目を集める。映画『ある用務員』(2021)では女子高生の殺し屋リカを演じ、強烈な存在感を残した。そして、初主演映画『ベイビーわるきゅーれ』(7月30日公開)で2度目の殺し屋役に挑戦。また、再び竈門禰豆子を演じる舞台『鬼滅の刃』其ノ弐 絆が、8月7日に開幕する。