清原果耶主演のNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、ヒロインのモネこと永浦百音と、坂口健太郎演じる菅波光太朗がニアミスを繰り返し、やきもきしていた視聴者が多かったはず。そんな2人が、第54回(7月29日)でついに東京でばったり再会し、放送直後にSNSで大きな反響を呼んだ。制作統括を務める吉永証チーフプロデューサーに、そんな菅波の魅力について聞いた。

  • 『おかえりモネ』菅波光太朗役の坂口健太郎

26日より放送している第11週では、百音が気象キャスター・朝岡覚(西島秀俊)や莉子(今田美桜)、内田(清水尋也)らと同じ報道気象班に配属され、朝の情報番組チームに加わったことで、昼夜逆転の生活がスタートした。

そんななか、予測不能なゲリラ豪雨で車の水没事故が発生し、場所や雨量を事前に予測できなかったことにショックを受ける百音たち気象班。それ以降、水害情報に対して慎重になりすぎる百音は、マイナス面ばかりを伝え過ぎだと朝岡から注意されてしまう。またもや撃沈する百音だったが、例のコインランドリーで菅波と再会する。

視聴者としては「待ってました!」と拍手で迎えたのではないだろうか。吉永氏はこれまでの菅波人気について「予想以上に、視聴者のみなさんが、菅波のことを気にかけてくれている気がします」と手応えを口にする。

菅波といえば、登米の「よねま診療所」で隔週勤務している若手医師で、登米市と東京を往復する生活を送っていた。もともと堅物でかなりコミュ力の低い男だったが、回を重ねるごとに知られざる魅力が引き出され、今やヒロインの相手役として絶大な人気を誇るキャラクターへと成長した。

吉永氏は菅波について「最初の頃の菅波は、何を考えているのかわからない人で、少しこだわりが強いというか、理屈っぽい人間だったと思いますが、百音や周囲の人たちと接するすることによって、だんだん菅波自身も変わっていきます」と、これまでの菅波像を振り返った。

脚本は、『きのう何食べた?』シリーズなどで知られる安達奈緒子氏だが、同ドラマでも筧史朗(西島)の恋人・矢吹賢二を演じた内野聖陽の健気な“ヒロイン”ぶりが好評を博した。『おかえりモネ』でも、菅波の恋心に鈍感な百音に対して、彼女に触れようとドキドキハラハラする乙女な菅波を、視聴者はキュンキュンしながら応援態勢で見守っているようだ。