ともにメインキャスターを務める関ジャニ∞の村上信五とは、『村上信五∞情熱の鼓動』で様々な競技や選手たちを取材してきたが、選手と瞬時に打ち解けるその力に、驚かされたという。
「私のインタビューはどうしてもすごくど真ん中のこと、つまり競技に関することを中心に聞くことになるのですが、村上さんはプライベートも含めて、周りの話題から選手をほぐして素顔を探っていくのがとても上手な方です。それが結果として、競技に対する本音や熱い思いを引き出すことにも通じるので、一緒にお仕事させていただいて、とても勉強になります」
こうした取材を通して、多くの選手たちを近くで見てきただけに、「どの選手も自分のプレーする姿、演技する姿を通じて伝えたいメッセージがたくさんあると思うんです。それは、今まで口で言えなかったようなことも含めて。なので、選手の皆さんがそれぞれのパフォーマンスを通して伝えたいことを伝えられるように、というのが、私の一番の願望です」と意欲。
中でも注目は、「バドミントン 男子シングルス 3位決定戦・決勝」(フジテレビ系で中継、競技日時:8月2日 20:00~23:00)だ。前回のリオ五輪は活動休止処分で出場できず、昨年には交通事故に遭うという不運に見舞われた、桃田賢斗選手の進出に期待がかかる。
そんな桃田選手にインタビューした直後だった宮司アナは「プレー面はもちろん、内面に関してもとことん自身と向き合い、自分を変えようとしてきたのが桃田選手です。支えとなった周りへの感謝の気持ちを常々口にしている桃田選手が、これまで得てきたもの、そしていろんなものを取り返すために全てを発揮する舞台がオリンピックになるのだと思います。ぜひ金メダルを期待したいですし、その姿を中継で伝えられたらいいなと思います」と願った。
■「積み上げてきたもの全てを出し切る」
そして、「難しい状況の中で迎えるオリンピックですが、選手の皆さんには、とにかく自分たちが積み上げてきたもの全てを出し切って、見ている人の心に何かメッセージを残してくれるようなプレーを見せてほしいと心から願っています」と、改めて期待を込める宮司アナ。
「伝え手としては、選手たちのバックグラウンドをしっかり丁寧に伝えることで、見る人たちの心により響くような放送をお届けしたいと思います」と意気込みを語ってくれた。彼女の言葉からは、“自分の積み上げてきたもの全てを出し切る”という目標が、キャスターとして自身の中でも強く意識していることであるのが伝わってきた。
●宮司愛海
1991年生まれ、福岡県出身。早稲田大学卒業後、15年にフジテレビジョン入社。『めざましテレビ』『さまぁ~ずの神ギ問』『スポーツジャングル』などを担当し、現在はスポーツ中継のほか、『S-PARK』『村上信五∞情熱の鼓動』『潜在能力テスト』に出演。関ジャニ∞の村上信五とともに、フジテレビ系東京2020オリンピックメインキャスターを務める。