――今回のドラマは「サイバー犯罪」がテーマということでSNSが登場する場面もあります。間宮さんには、日常を楽しく綴った投稿が話題になったり、阪神タイガースの試合の感想を書くことで野球ファンのフォロワーさんが増えたりと、SNSの使い方がすごく上手だなと感じさせられます。SNSを使う上で心がけていることはありますか。

あくまでライトなことを投稿するようにしています。SNSには、自分の本音は書かない。もちろん、「阪神が勝ってうれしい!」は本音なんですけど(笑)。たとえばニュースを見てどう思ったとか、今の時代はこうだとかは書かないようにしています。「こういう考えを持った人なんだ」と思われないほうがいいなと。

――役作りや俳優業の邪魔になるフィルターをかけられたくないということでしょうか。

不特定多数の人に「あの人はこういう人なんだ」と決めつけられるのは、嫌じゃないですか。「あの人阪神ファンなんだ」はいいんですけど。

――そもそも勝手な人間像を作り上げられたくないということですね。

もともと、他人に決めつけられるのが嫌な性格なんです。僕がもし俳優をやっていなければ、日頃僕のSNSを見るのは知り合いが中心になりますが、俳優として活動している以上、不特定多数の方が見るものになる。だから「出演情報の宣伝を」とマネージャーには言われますけど、「俳優としてこう見せたい」というのは全くないですね。俳優としての何かを表現するツールだとは思っていません。

――あくまでライトに、趣味として使っていると。

「SNSの使い方が上手」って言ってくださるのは、「“普通のお兄ちゃん”がしているような投稿」を「俳優がしている」ことが珍しいからだと思います。僕はマネージャーに言われる前からTwitterを始めていたので。

――自主的に始められたんですか。

勝手にやっていたら、「どうせやってるなら番宣とかもしてよ」と逆に頼まれ始めました(笑)。

――では、今回のドラマで演じる多和田昭平というキャラクターは、どのように作っていきましたか。

台本では多和田の人となりに関する描写はあまりないのですが、「ある人物から安洛(佐々木)に関する密命を受けている」という役どころなので、物語後半にどんな展開が来てもいいように、フラットに演じることを心がけました。必要以上に人間味を濃く出さず、不必要に怪しさを出さずということに気をつけ、バランスを取って作り上げています。

――最後に、番組の見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします。

全部見ないと分からないと思うんですよ(笑)。僕たちも台本を読んでいくなかで言葉を調べたり、「あれって何だっけ?」と過去の台本を読み返したりしているので。頭がこんがらからないように、集中力を使って全編通して見てほしいです。扱ってるのは、それこそSNSが出て来たりと身近な事件ばかりなので、しっかり理解しながら楽しんでもらえると幸いです。