――グランプリ後に配信から遠ざかったのは何か理由があるんですか?

College選抜にエントリーして、選考中に配信をして表に立った時に……自分がすごく薄っぺらい人間に思えたんです。もっと自分の中身を磨く期間にしたくて、インターンで働かせていただくことになりました。あとはコスメブランドを立ち上げる目標に向かって、化粧品検定の勉強や業界に詳しい方に相談したり、コスメを作ってもらうと決まった時のための資料を作ったりしています。

――何歳ぐらいでの立ち上げを想定しているんですか?

学生のうちにやりたいです。というのも、「なぜこれがないんだろう?」というものを作りたいと思ったのがきっかけという話をさせて頂きましたが、自分が高校生の頃にそう思っていたものが、大学生になった頃には誰かがそれを作ってしまっていたんです。「私がやろうとしていたことは、すでにあったものなんだ……」みたいなことがあって(笑)。だからできるだけ早く、学生のうちに立ち上げたいと考えています。

■高校生からの夢は「たぶん父への憧れも…」

――ブランドコンセプトなど、具体的に考えていることがあればお聞かせ下さい。

メンズの基礎化粧品とかコンプレックス商材に興味があります。「私が売る価値」って何だろうとずっと考えていて。私が何か物を売ることで与えられる価値として、私を応援したいという気持ちで買ってもらえれば、たとえ肌で悩んでいても別の「買う動機」にもなる。コンプレックス商材を買う動機で、その直接の悩みじゃなくて別の理由があったらいいのかなと。悩んでいるから買う、じゃなくて、「その商品がオシャレだから買う」みたいに。

――秋山さんの活動に対して、親御さんはどのような反応ですか?

親は、「やりたいことをやりなさい」みたいな感じです。でも、いつも相談は乗ってくれて、父が会社を経営しているのでアドバイスをもらったりしています。

高校生の時に「コスメブランドを立ち上げたい」と夢を思い描くようになったのは、たぶん父への憧れもあったんだと思います。社長になりたい理由を聞かれて、そのときに「お金を稼ぎたいから」と言ったら、「そんなモチベーションでは無理。誰もついてこないよ」とちょっと厳しいことを言われて。父からそういう厳しいことを言われたことがあまりなかったので驚きましたが、その理由が少しずつ理解できているような気がします。

家族はいつも応援してくれて、何か良いことがあるとみんなでお祝いみたいなこともしてくれます。今回も、1位になったお祝いにお寿司を食べました(笑)。表に出る仕事は、それなりにリスクもあるわけじゃないですか? それを親が心配して「止められちゃった」と落ち込んでいる友達もいるので、そういうリスクがあることも承知した上で応援してくれるのはうれしいです。

――さて、そろそろお時間です。最後に、今回の取材を通して伝えたいことはありますか?

私の目標は、まだまだ先にあります。「そんなことも言っている子がいたな」みたいな感じで、いつか私が大きく成長できたときまで、頭の片隅にでも覚えてもらえるとうれしいです。現在大学3年生でこれから就活の時期になりますが、自分が学べて、しっかりとスキルアップができると思えるところが見つかれば就職したいと考えています。

■プロフィール
秋山円香(あきやま・まどか)
2001年1月15日生まれ。埼玉県出身。趣味はカフェ巡りとアニメ鑑賞。大学横断型の選抜ミスコン「College選抜」でグランプリに選ばれ、大学に通いながらライバーとしても活動している。