女優でモデルの内田理央が、6月23日に写真集『PEACH GIRL』(主婦と生活社)を発売する。5年ぶりの写真集、そして20代ラストの写真集は「後悔なく、すごく盛れた」と大満足の一冊となった。

  • 内田理央

「グラビアは原点」と語る内田だが、実はコンプレックスだらけで自分の身体はあまり好きではないという。それでもカメラの前に立ち、さらけ出すことができるのはなぜか。グラビアへの思いや大事にしているモットーについて話を聞いた。

前作の『だーりおのいっしゅうかん。』と『だーりおといっしゅうかん。』は2016年11月に2冊同時リリース。それから5年。その間に新たな写真集を出さなかったのは「その2冊がすっごくお気に入りで、やり残したことがないくらい燃え尽きた」から。約1年前のステイホーム期間中、20代ラストということもあり、新たな写真集を出そうと決意。ふつふつとアイデアも浮かんできた。

“キュートでドキッとするような写真集”がテーマ。「80~90年代のマンガやアニメに登場する、『もう1枚着てくれよ!』とこちらをドキドキさせる幼なじみを意識しました。好きだけど関係はお友達みたいなのをイメージしていましたね。具体的にいうと『うる星やつら』のラムちゃんや、『ストップ!!ひばりくん』のひばりのようなちょっとドキッとする存在のヒロインを頭の中で思い描いていました」とアニメ・マンガ好きの内田らしい構想がある。

これまで内田は「性別関係なく誰でも気軽に楽しめるグラビア」をモットーとしてきた。今回の“キュートでドキッとするような写真集”も「下品になりすぎず、普段グラビアを見ない人が手に取りやすくて女の子がびっくりしないように気をつけた」と話すように、セクシーさだけを売り出すのではなく、ポップでチャーミングな仕上がりになるよう気を配った。

5年前に出版された写真集が2冊なのは男性向けと女性向けで分けていたからで、そのモットーへのこだわりの強さは今作でも健在だ。その理由について、内田はこう答える。

「私しかできないグラビアはなんだろうと考えたとき、ファッション誌『MORE』で専属モデルを務めていることを生かしたいと思った。もともと男性向けのグラビアをやらせていただいている中で『MORE』からオファーがあった。男性向けから女性向けに発信する経験ができたことは私にとってめちゃくちゃ大きい転機でしたね。この頃から性別関係ないグラビアを意識するようになりました。男性向けのグラビアと女性誌のファッション撮影、どちらの経験もあるのが私の強みだなって」。

『MORE』専属モデルになりたてだった2015年は「男性向けの表現と女性誌でのボディメイクは全然違う。最初は苦労しました」。最近は「少しずつ理解してきた」といい、「男性誌は作られた自分よりかは素の自分で撮影に臨む。太っていたら太っていていい。そういうスキがある身体が男性誌のグラビアで気をつけていることです。女性誌は完成されたものを求められる。女の子はダイエットに興味があったりするのでヘルシーな写真を意識していますね。男性誌よりストイックな印象です。最近はグラビアは男性だけのものではなくなってきた。それはすごく素敵なこと」と語る。そして、今回の写真集は「男性誌と女性誌の間をとる感じにしました。緩めるところは緩めて、絞るところは絞る。そんな作品にしたかった」。