大好きな人、苦手な人と好き嫌いが分かれてしまうホラー映画。2020年8月に公開された『事故物件 恐い間取り』は邦画では興行収入23.4億円で、第5位に入るヒットになりました。

原作はお笑い芸人・松原タニシさんの実話に基づく同名の著書で、こちらも2018年に6万部を超えるヒット作です。主演は亀梨和也さん、監督は『リング』の中田秀夫氏の作品となれば、期待が膨らみますね。

本稿では今作品のあらすじや見どころを、実際に作品を鑑賞したユーザーの意見を踏まえながら紹介します。

『事故物件 恐い間取り』とは

「事故物件」とは殺人や自殺、火災などによる死亡事故があった「いわくつきの部屋」のことです。普通はわざわざそんな部屋に住みたくないはずですが、あえてそんな物件に住み続け「事故物件住みます芸人」として活動する芸人・松原タニシさん。現在も10軒目の事故物件に住んでいるとか。たくさんの人に「笑い」を提供する芸人の松原さんは、なぜ「恐怖」体験をするのでしょうか。

  • キャスト紹介:亀梨和也、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、木下ほうか、加藤諒ほか
  • 監督/中田秀夫
  • 公開年/2020年

『事故物件 恐い間取り』の作品概要

あらすじ

結成から10年目となったお笑いコンビ「ジョナサンズ」の山野ヤマメ(亀梨和也)と中井大佐(瀬戸康史)は、売れない現状に解散を決意、中井は放送作家に転身します。一人になって途方にくれる山野に、番組プロデューサーの松尾(木下ほうか)から事故物件に住むという企画を提案されます。実は中井が苦し紛れに出した企画だったのですが、TV出演したい山野は、殺人事件の起こった部屋で暮らすことにします。

実際、その部屋で怪奇現象が次々と起こり、番組は視聴率はアップ。気をよくした山野とこの企画に乗っかることを考えた中井は同居を始め、次の事故物件を探します。不動産屋の横水純子(江口のりこ)は、事故物件はその後一度でも人が住めば告知義務がなくなるので、次々に事故物件を紹介していきます。

山野を応援してくれるTV局のメイクアシスタント小坂梓(奈緒)には霊感があり、撮影に協力することに。その後も不気味な出来事や心霊現象、実際に幽霊に襲われるなど危険な目に遭いますが、「事故物件住みます芸人」としての活動が話題にあがり、心霊イベントなどにも呼ばれるようになった山野はこの企画を続けていきます。しかし、霊からの攻撃も激しさを増していき、ついには……。