2人ともディズニー&ピクサー映画の大ファンだというが、その魅力について阿部は「夢は諦めなければ叶うという点が、ピクサー作品の魅力だなと。また、友情や絆があふれているところも、ピクサー作品ならではだなと思います」と言う。
阿部自身も幼い頃から今の仕事につき、現在、夢に向けて邁進中なので、「もうすでに夢は叶えていますね」と聞くと、阿部は「一応、夢が叶っているといえばそうなんですが、今よりもっともっといろんな人に僕の歌や演技を見てほしいし、みなさんを笑顔にできるようなアーティスト、俳優、声優になっていきたいです」と目を輝かせた。
なんとも頼もしい12歳!と感心しつつ、アーティスト、俳優、声優のなかで一番やりたいジャンルについて尋ねると「うーん……。すごく難しい。声優のお仕事は本当に大好きだけど、歌も大好きなので、歌の仕事もやりたいなと思ってしまって……」と悩ませてしまったので、「無理に選ばなくて大丈夫です!」とすぐに質問を取り消した。
池田もディズニー&ピクサー映画について「アニメーション作品なのに、海や人の表情などがすごくリアルで、キャラクター一人ひとりにちゃんと個性があるし、大人から子どもまで幅広い年齢層に観てもらえるところも最高です。今回も仲間の大切さや友情など、すごく熱いメッセージが込められた作品だと思います」と熱弁する。
5歳の時に俳優デビューした池田はすでに“十年選手”だが、経験を重ねる中で俳優業の面白さと難しさの両方を実感してきたそうだ。「僕は平仮名が読めない頃からこの仕事をさせてもらっていて、当時はまだ小さかったので、オーディションなどがあっても緊張することはなく、ただ一生懸命やっていただけでした。でも、年齢を重ねていくうちにいろいろと考えるようになり、すごく緊張するようになりました。これまでにいろんな作品に参加させてもらいましたが、やっぱり緊張していてもベストなパフォーマンスをできる人が、本当に上手な人だと思うので、僕はここからが勝負かなと。そういう意味で、今からが2回目のスタートを切る感じです」
そんな池田にとって、俳優としての分岐点となった作品が、藤原竜也主演ドラマ『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』だったという。「もちろん徐々に自分自身が変わっていったとは思いますが、あの時期に『青のSP』に出会えて本当に良かったと思っています。これまで自分の考えを言えずに、不甲斐ない感じで終わってしまったことが過去に何回もありました。でも今は積極的になって、ちゃんと自分の考えを監督さんに提案し、とりあえず自分が思ったようにやってみるようにしようと思っています。あとで後悔はしたくないので」と、真っ直ぐな目で語る。