• 金井紘監督

あいみょんが歌う主題歌「愛を知るまでは」は、この“青春群像劇”にぴったりな楽曲で、ドラマの世界観に優しく寄り添っている。金井監督は自身の境遇と重ね、強い共感を覚えているそうだ。

「僕もドラマと同じように青春しているというか、あいみょんさんの主題歌を聴いていると勝手に涙が出てくるんですよ(笑)。“交わることのない誰かと巡り合い”という歌詞の部分が、お台場(=フジ)を出て、日テレで出会ったことのない人と出会い、見たことのないドラマを作ってく…みたいな(笑)。僕の思いが勝手にリンクして、あいみょんさんの主題歌に応援されてる気が勝手にしています」

■編集中に「胸が熱くなった」第9話

きょう12日放送の第9話は最終回前で、金井監督が演出している。特に思い入れのある回だそうで、「僕の演出も最後だし、出演者も最終回に向かっていくっていう物悲しさみたいなものがあって、台本や作品を通してみんなが感傷に浸りながら撮った部分がありました。なので仕上がったものを見ても、そういった現場の空気感がそのまま出てるなあって感じますし、編集していても胸が熱くなりましたね」と振り返る。

そんな第9話の見どころを聞くと、「この作品は解散に向けて最後の青春をどう過ごすのかというのがテーマになっているんですが、第9話は解散前の最後の時間にもなってきますし、そこでキャラクターがどう終わりに向けて動いていくのか、最後にどう輝けるのかということが描かれるので、いろんなことが動いて、盛り上がっている回になっているので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」と予告してくれた。

劇中の登場人物たちはもちろん、出演者や制作者が一緒になって“青春”している世界観を、視聴者として最後まで体感したい。

  • (左から)仲野太賀、有村架純、芳根京子、菅田将暉、神木隆之介、古川琴音 (C)NTV

●金井紘
早稲田大学卒業後、2006年にフジテレビジョン入社。『ガリレオ』『HERO』『信長協奏曲』『恋仲』『好きな人がいること』『グッド・ドクター』『コンフィデンスマンJP』などを手がけ、19年末に独立。フジ同期の藤野良太氏が代表を務めるstoryboardに参加し、ABEMAのドラマ『僕だけが17歳の世界で』『17.3 about a sex』や、日本テレビ系『コントが始まる』のほか、映画『Juvenilizm-青春主義-』『ボクと君』の監督を務める。