いつも惚れ惚れとするのが、“面白い”と思うものに対する秋山の目の付けどころ。芸人仲間からもその天才性が認められている彼だが、幼少期から、身近な人やモノのおかしなところを見つけて観察するクセがあったという。その観察眼が、今の活躍や「クリエイターズ・ファイル」へと繋がっている。

「学校で、ヒマワリを育てているちょっと変わったヤツがいて。すると、そいつの歩き方とか、履いているズボンとか、ものすごい細かいところを見てしまう。あとは友だちの親も、じっくりと見ちゃっていましたね。『アイツの親、すごい派手な車に乗るよな。なにやっている人なのかな』と思うと、エアロビのインストラクターさんをやっていたり。そこから『エアロビのインストラクターさんなら、攻撃的な色の車に乗るよな』と勝手に思ったりして。いつもそんなことを考えていましたね」と振り返り、「テレビを観ていても『この人は全国区ではなく、ローカルを中心にやっている人だな』とか、小学生の頃からそういう見方をするタイプ。めちゃくちゃイヤなヤツですよ。すべてを俯瞰、引きで見ている」と分析する。

培ってきたものを存分に活かせる場所を見つけた秋山。今や「『クリエイターズ・ファイル』はライフワークになっている」という。「月に1回、この撮影をしているんですが、とにかくやりたいことをやれるので、僕の中では月イチのお楽しみです。これがあるから頑張れる、例えるならアロママッサージのようなものですかね」とお茶目に語り、「6年続けていますが、まったく苦にならず、ものすごく楽しい。やめられない遊び」と中毒性を味わっている。

目標は、クリエイターの“100人到達”だ。「もう70人台に突入していますからね。100人は無理だなと思っていましたが、そこが見えてきた。コロナが収束したら、100人のクリエイターを全員集めて、“クリエティブオリンピック”のような大きな式典をやりたいですね」と意気込む。42歳となり、目標を叶えるためにも「健康管理を考えたい」そうで、「先日、体重計に乗ったら、98キロになってしまっていたんです。こうなってくると、デカイ系のもの、例えば大仏とかしかできなくなってしまいますから! スヌーズ姫というプリンセスをやったときは、ドレスが入らなくて大変でした。体重は落としていきたいです!」と話していた。

Netflixオリジナルシリーズ『クリエイターズ・ファイル GOLD』は、6月3日より全世界独占配信。

■秋山竜次
1978年8月15日生まれ、福岡県出身。1998年NSC東京校4期生として入学。同年、山本博、馬場裕之と共にロバートを結成。『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)や『漫才ギャング』(2011年)など映画にも出演。『夜は短し歩けよ乙女』(2017年)などで、声優業も務めた。体モノマネやなりきりモノマネを得意とし、2015年から始まった「秋山竜次のクリエイターズ・ファイル」が人気を博している。