『ザ・ノンフィクション』のナレーションは、これで4回目。シングルマザーの料理人、クズ芸人、遺品整理人、そして今回の塙山キャバレーの人々と、様々な物語に立ち会い、「いつも本当に素晴らしい回に呼んでいただいています」と感謝を語る。

その上で、「『ザ・ノンフィクション』は映像の中に出られている方々のドラマで、メッセージがこもっているので、ナレーションはなるべくフラットに。でも、その人の強さや弱さは、ナレーションを通して視聴者の皆さんと一緒に共有できたらいいなと思って読んでいます。今回の塙山キャバレーの女性たちはみなさんパワフルな方々なので、芯を強くというのを大事にしました」と意識した。

■衝撃的だった「生まれ変わりとかないから」

改めて、今回の物語の見どころを聞くと、「まず、塙山キャバレーという場所があるんだというのを知っただけでもハッとする部分があると思いますし、そこで働いているみなさん1つ1つの言葉とか、何気ない会話の一部分にも、ちょっと心が弱っている方の背中をグッと押してくれるメッセージがたくさん詰まっていると思います」と予告。

さらに、「ママたちの壮絶な人生が、強さと悲しさを背負った説得力のある言葉になって出てくるんだろうなと思います。『生まれ変わりとかないから』という言葉も衝撃的でしたが、だからこそ今世をしっかり生きようと取れるし、元気に1日生き抜こうというメッセージが伝わってくるので、ママたちに背中を押されたい方は、ぜひご覧いただければと思います」と呼びかけた。

  • (C)フジテレビ

●吉岡里帆
1993年生まれ、京都府出身。連続テレビ小説『あさが来た』(15年)に出演し、注目を集める。主な近作にドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(18年)、ドラマ『時効警察はじめました』(19年)、声の出演をした映画『空の青さを知る人よ』(同)など。19年公開の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』『見えない目撃者』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。現在放送中のドラマ『レンアイ漫画家』(フジテレビ)、『連続ドラマW 華麗なる一族』(WOWOW)に出演。6月11日にはアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』が公開予定のほか、今秋には劇団☆新感線の秋公演・いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』への出演も控える。