5月22日・23日に幕張メッセイベントホールにて、” Pretty series 10th Anniversary Pretty Festival”(※以下:プリフェス)が開催。『プリティーリズム』から『プリパラ』、『キラッとプリ☆チャン』へと続く『プリティーシリーズ』の10周年を記念して開催された、トークパートとライブパートを織り交ぜてシリーズの足跡を振り返ったこのイベントは、10年間バトンを繋いできた各シリーズをあらたな縁や絆で結ぶものとなった。本稿ではそのうち、23日・夜の部の模様をお届けする。

本公演には阿澄佳奈(春音あいら役)、大久保瑠美(上葉みあ役)、加藤英美里(彩瀬なる役)、茜屋日海夏(真中らぁら役・金森まりあ役)、山北早紀(東堂シオン役)、澁谷梓希(ドロシー・ウェスト役)、若井友希(レオナ・ウェスト役・緑川さら役)、牧野由依(黒須あろま役)、渡部優衣(白玉みかん役)、真田アサミ(ガァルル役)、斎賀みつき(紫京院ひびき役・ソルル役)、赤﨑千夏(ファルル役)、佐藤あずさ(緑風ふわり役・ファララ・ア・ラーム役)、田中美海(真中のん役・ラビリィ役)、大森日雅(月川ちり役・メルパン役)、山下七海(太陽ペッパー役・キラッCHU役)、山本希望(北条コスモ役)、伊藤かな恵(赤井めが姉ぇ役)、伊達朱里紗(夢川ゆい役)、大地 葉(虹色にの役)、山田唯菜(幸多みちる役)、朝日奈丸佳(華園しゅうか役)、山下誠一郎(夢川ショウゴ役)、小林竜之(三鷹アサヒ役)、土田玲央(高瀬コヨイ役)、河合健太郎(シンヤ役)、鵜澤正太郎(ウシミツ役)、林 鼓子(桃山みらい役)、厚木那奈美(青葉りんか役)、森嶋優花(紫藤める役)、徳井青空(黒川すず役)、佐々木李子(だいあ役)、ファイルーズあい(輝アリス役)、指出毬亜(輝イブ役)、山村響(ルルナ役)が出演。いずれ劣らぬアイドルのきらめきを届けてくれた。

●それぞれのいっちばーん! を見つけて称えた“プリティーアワード”

この日の会場にはメインステージの他、そこから伸びる花道の先のセンターステージや、その上手・下手両サイドにサブステージも設置。まずOPではメインスクリーンにキャラクターが映し出されるのと同時に両サイドのサブステージに次々と出演者が登場。総勢35名が男女の別なく、10周年を祝す白を基調としたお揃いコーデを身にまとってメインステージに勢揃いする。その光景に加藤は「みんなでひとつになれている感覚がして、本当に集大成だなという感じがします」と口にしていた。

まず前半は、”プリティーアワード”と称したトークメインのコーナーを実施。登場キャラクターへの表彰式の形をとって各キャラクターをフィーチャーするコーナーで、伊藤・茜屋・林がMCを担当する。本公演では、3公演のうち最多となる17人を表彰。MCからキャラクターが呼び込まれるたびに観客からは拍手が送られるとともに、ペンライトにそのキャラクターのイメージカラーを灯し、祝福の想いを表していた。

そのなかで繰り広げられたやり取りは、どれもそれぞれのキャラクター性を踏まえたもの。”アイドルタイムイズマネー賞”を受賞したしゅうか(朝日奈)は、プレゼンターのみあ(大久保)から「お金貸して!」とせがまれると、「お姉様とのデュエット資金にするなら」と含みをもたせた切り返しでファンを沸かせる。また”世界一かわいいのはボクで賞”をドロシー(澁谷)が受賞した際は、プレゼンターとして登場したレオナ(若井)を巻き込んで「ボクたちは"ふたりでひとり"でここまでやってきたから、実際のところふたりの賞だね!」と”ふたりの賞”にしていた。

そうして10年間の歴史をなぞりながらも、『プリ☆チャン』での現在進行系の歴史も反映。イブ(指出)に”敏腕経営者で賞”が授与された際のプレゼンターとして登壇したルルナ(山村)が「これからもイブとアリスの未来が輝かしいものであるよう祈っているわ」と言葉をかけたさまは、公演当日の朝放送された『プリ☆チャン』最新話のエピソードを踏まえるとぐっとくるもの。逆にルルナが”一番えらい人で賞”を受賞した際には、プレゼンターとしてキラッCHU(山下七海)・メルパン(大森)・ラビリィ(田中)からなる” GOGO!MASCOTS”が登場。直前のエピソードで檻に閉じ込められたこともあり怯えるキラッCHUにルルナが優しく謝罪する場面も盛り込まれた。

●みんなが自分自身のおしゃれリーダーになってくれたら

また、キャラクターの特性を生かしつつもそれをコミカルに転がす場面も。特に夜の部ではライブのなかった”男プリ”勢は、ここで強く存在感を発揮。舞台『WITH by IdolTimePripara』に初登場し、『アイドルランドプリパラ』にも登場する”DARK NIGHTMARE”のふたり・シンヤ(河合)とウシミツ(鵜澤)が”今後の活躍が気になるで賞”をW受賞した際にはプレゼンターとしてWITH(ショウゴ(山下誠一郎)・アサヒ(小林)・コヨイ(土田))が登場。

「こんなもん俺たちに必要あんのか?」「必要ないでござる!」と河合・鵜澤が順にキャラとして威勢よく言葉を発したものの、「本当は?」のコヨイ(土田)の言葉に満面の笑みで「ほしいです!」と今度は河合として返答する……といった”茶番”を繰り広げる。また、みずから表彰状を読み上げた際うまく声がマイクに乗らなかった河合に、山下誠一郎がツッコミつつ「尖りきれないところが闇プリの魅力です!」とフォローしつつまとめていた。

さらにはあろま(牧野)が”伝説のア・ローマ預言賞”を受賞した際、ともにGaarmageddonを組むみかん(渡部)とガァルル(真田)がプレゼンターとして登場すると、3人がアワードを一旦乗っ取り互いに賞を贈りあうという”いたずら”も繰り広げる。

こうして多種多様な賞が授与されてきた3日間。その締めくくりを飾ったのは、”おしゃれリーダーで賞”の受賞者・あいら(阿澄)。呼び込まれた際には開口一番「(天宮)りずむちゃーん、(高峰)みおんちゃーん、観てるー!?」と『プリティーリズム・オーロラドリーム』でともにメインを務めたふたりのキャラに呼びかける。

そしてプレゼンターとして登壇したみらい……いや林に「鼓子ちゃんは、今どんな服が好き?」と問いかける阿澄。林の答えを笑顔で受け止めると、「みんなそれぞれ好きなお洋服があるかと思うんですけど、私はみんなが自分自身のおしゃれリーダーになってくれたら素敵なんじゃないかなと思っています」と挨拶を結び、3公演で登場アイドル全員が受賞を果たして”プリティーアワード”は幕を下ろした。

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