2本指の指紋認証でセキュリティ強化

AQUOS Rシリーズはこれまで画面下のホームボタンがトレードマークとなっていましたが、AQUOS R6では有機EL化にともなって物理的なホームボタンを廃止。指紋認証は「ディスプレイ内指紋センサー」に移行しています。

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    AQUOS R6の指紋センサーはカバー範囲が広く、認証も高速。指紋認識できる範囲は右のAQUOS zero2の11倍相当

ディスプレイ内指紋センサーには複数の方式がありますが、その中でも最先端の超音波式を採用。ボタンタイプの指紋センサーと遜色ない速度で高速に認証できます。

さらに、指紋認識できる範囲が大幅に拡大し、AQUOS zero2の11倍相当となっています。カバー範囲が広いことから、無意識に画面に指を当てればロックを解除でき、使い勝手の高いものとなりそうです。

また、ユニークな機能として、2本指での組み合わせ指紋認証に対応。二本指のみの認証とすることで、認証レベルを20倍に高めることができるとしています。

指紋センサーを長押しすると(スマホ決済など)任意のアプリを起動する機能も搭載。ただし、指紋ごとに異なるアプリを設定する機能は備えていません。

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    AQUOS R6(ブラック)

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    AQUOS R6(ホワイト)

最上位ならではのスペック。大容量バッテリーも

豪華なカメラやディスプレイを動かすためには、基礎体力も求められます。AQUOS R6は、性能面でも2021年夏のフラッグシップにふさわしい水準となっています。

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    前世代のAQUOS R5G(右)より画面が大型化したものの、横幅は抑えられている

チップセットはクアルコム製のSnapdragon 888 5G(オクタコア、2.8+1.8GHz)。メモリ(RAM)は12GBを搭載。ストレージ容量は128GBで、最大1TBのmicro SDXCカード(別売)をサポートします。防水・防塵性能は、IPX5・IPX8/IP6X相当をサポート。おサイフケータイ/NFCも搭載しています。

バッテリーは「ヘビーユーザーがフルに使っても一日持つレベルを目指した」(シャープ担当者)結果として、5,000mAhと大容量を内蔵。バッテリーにおいては、90%以上の充電頻度を抑えるという充電モードを搭載するほか、「画面表示中はバッテリーを充電せずに通電する」という機能も備えています。2年以上使用する場合のバッテリー劣化を抑えるのに効果がありそうです。

OSはAndroid 11を搭載。プリインストールアプリは少なめですが、スマホが話す「エモパー」などは継続して搭載しています。

全般的に死角の無いフラッグシップらしい構成ですが、さすがに厚みはやや厚め。上部のカメラユニットが突き出した構造をしており、厚さは9.5mmとなっています。一方、高さは162mm、横幅は74mmと「大きめのスマホ」としては標準的な範囲に留めています。また、“てんこもりスマホ”の宿命ではありますが、重さは約207gと若干ヘビーです。

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    厚みは9.5mm。AQUOS R5G(右)よりも全体的に厚みがある

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    カメラ部はさらに2mm前後の厚みが加わる。カメラへの衝撃を抑えるためか、外周が土手のように盛り上がった構造だ

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    カーブディスプレイによって見た目の厚さを抑えつつ、持ちやすくしている。AQUOS Rシリーズ伝統の、側面がゆるやかにくぼむ立体構造ではなくなったが、上下のフレームにその名残を残している

AQUOS R6の価格はキャリアから発表されるためメーカー発表時点では未定ですが、従来のAQUOS R5Gと同等か、やや下回る程度になる見込み。ドコモとソフトバンクでの発売が決まっていますが、KDDI(au)や楽天モバイルでの発売予定は執筆時点では公表されていません。SIMフリーでの販売については「検討中」とされています。

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    イヤホンジャックは本体下部に移動した

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    プリインストールアプリは少なめ。シャープ伝統の日本語エンジン「S-Shoin」は健在

シャープは日本向けに企画・開発を続けてきた数少ないスマホメーカーで、ディスプレイとカメラレンズを自社で製造する技術も有しています。そして、市場環境としても5Gの普及が進み、性能的にもこなれた5G向けチップセットが登場してくるタイミングです。

AQUOSスマホの企画責任者、小林繁氏は「数年に一度、すべての技術の進化が足並みを合わせて到来する時期がある」と取材に対しコメントしていますが、AQUOS R6には、ディスプレイ、レンズというシャープが持つ技術と、チップセットの性能向上が結実した“時宜を得た”フラッグシップモデルに仕上がっています。

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