フジテレビの女性エースアナウンサーとして活躍してきた山崎夕貴アナ(※)。MCを務めていた『とくダネ!』が3月に終了し、月~金曜帯の情報番組の担当がなくなった現在は、これまでと異なる日々を送っているようだ。
そんな中で、「大好きなんです」というバラエティ番組へのさらなる出演に意欲を見せるが、“入社12年目”というキャリアを考えたときに葛藤もあるという。アナウンサー人生の新たなスタートを切った今の本音を語ってくれた――。
(※)…崎は正しくは「立つ崎」
■「私、サボりがちな人間なので(笑)」
2012年4月に『ノンストップ!』『めざましテレビ』を担当して以来、『とくダネ!』まで平日の帯番組に出演し続けてきた山崎アナ。新人の頃以来、約10年ぶりに帯番組の担当がなくなった上、コロナ禍のテレワークという状況は、「ここでサボっていたら成長できないから、ちゃんとしなきゃという思いはすごくあります。私、サボりがちな人間なので(笑)」と、いつもの飾らないトーンでありながら気を引き締める。
早速行動に移したのが、ボイストレーニング。『人志松本の酒のツマミになる話』(毎週金曜21:58~)で、初めてレギュラーのナレーションを担当しているが、「毎週毎週同じようにしか読めなくて、声の“幅”に自信がないんです。自分の中で『これじゃいけない』という思いがあったので」と、先輩の西山喜久恵アナが紹介してくれた先生のもとに通い始めた。
4月からは、新人やアナウンサーを目指す大学生向けのスクール「アナトレ」で講師を務めることも。その合間を縫って、「資格の勉強もしようかなと思っています」と、向上心を覗かせる。
■今まで以上にバラエティに携わりたいが…
そして、「私はやっぱりバラエティが大好きなので、今まで以上にバラエティ番組にたくさん携わりたいんです」と意欲的。ゴールデンウィークでも多くの特番を担当したが、そこには葛藤もあるという。
「後輩たちがたくさん入ってきて、若い子たちはその場にいてくれるだけでパッと明るくなったりするじゃないですか。12年目の私は、もうそんなキャラクターではないので、どうやったら若い子とは違う角度で番組のお役に立てるのかなと考えるようになりました。この“12年目”というのは結構難しいポジションだなと思っていて。若手の成長を応援しながら、自分も頑張る…という立場ですね」
理想とするのは、西山喜久恵アナと佐々木恭子アナ。「真面目な番組もバラエティもできる先輩。でも、あのお2人がどれだけ頑張っているかをずっと横で見てきたので、普通に過ごしているだけではああいうふうにはなれないことは分かるんです。ストイックにいろんな分野を自分で開拓してきた人たちなので、簡単にはなれないけれど、目指していきたいなと思います」と、目標の存在として意識している。