「レモンサワーブーム」と言われて久しいが、自宅でも缶のレモンサワーを楽しむ方は多いだろう。
様々なレモンサワー缶が各社から発売されるなか、定番から新商品まで、レモンサワー55缶を度数ごとに飲み比べてみた。"レモンと酒"というシンプルな構成だからこそ、飲み比べて見ると違いがはっきりするもの。そして人によって評価もさまざま。
そんな多数あるレモンサワー缶を、マイナビニュース編集部4名で評価を行った。ただし専門家ではなくレモンサワーを愛するいち会社員なので、好みに基づく主観たっぷりな評価であることはご理解いただきたい。
本音が飛び交い、次第にほろ酔いになりながらのレモンサワー55缶飲み比べ、それぞれの意見を参考に、ぜひあなたの「推しレモンサワー」を見つけてほしい。
試飲したメンバー
今回、以下の参加者がコメントを寄せた。いずれも普段は決まった商品を飲みがちなので、今回初めて飲む缶も多い。
評価は「飲みやすさ」「レモン感」「甘さ」「アルコール感」の4つの指標で評価している。
【編集A】20代女性、唐揚げと酒をこよなく愛す酒豪。レモンサワーは「本搾り」派。
【営業B】30代男性、酒なら何でも好き。甘い酒は苦手。レモンサワーは缶より居酒屋派。
【編集C】20代女性、酒は強いが甘い酒を好む。強すぎるレモンは苦手。「ほろよい」派。
【編集D】30代女性、アルコールは強くないのでマイペースに飲む。自宅で「檸檬堂」派。
なお今回の飲み比べは、会話を極力控えるよう、各人の評価はGoogleスプレッドシートに打ち込み、また酔い過ぎないよう水とつまみも十分用意し、無理のない範囲で行っている。
【3~4%】ほろ酔えるレモンサワー9本
まずはアルコール度数が低い、3%と4%のレモンサワーから飲んでいこう。
3%は、はちみつフレーバーが目立つ5本。比較的甘そうなラインナップだ。
- 日本コカ・コーラ「檸檬堂 はちみつレモン」
- サントリー「ほろよい はちみつレモン」
- サンガリア「ご褒美搾り レモン」
- 北海道麦酒醸造「はちみつ&レモンスカッ酒」
- 合同酒精「トップバリュ CHU-HI Lemon レモン カロリーハーフ」
4%は、キリン「氷結」シリーズから2本と、アサヒ、眞露の4本を飲み比べる。
- アサヒビール「贅沢搾りレモン」
- キリンビール「氷結無糖レモンAlc.4%」
- キリンビール「氷結 サワーレモン」
- 眞露「サンキスト レモネード・サワー」
余談だが、この飲み比べは会社のオフィスの一角で行った。定時を過ぎた後、かつ他のメンバーから見えない会議室で行っているとはいえ、普段働く環境でお酒を飲むのはそこはかとなく背徳感がある
【3%】日本コカ・コーラ「檸檬堂 はちみつレモン」
日本コカ・コーラが手掛ける「檸檬堂」シリーズのうち、最もアルコール度数が低い商品。レモンを丸ごとすりおろしお酒に漬け込んだ「前割り製法」のレモンサワーを、はちみつでほんのり甘く仕上げている。甘さは全員一致で★5。
日本コカ・コーラ「檸檬堂 はちみつレモン」
アルコール度数:3%
果汁:7%
カロリー:47kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★☆☆
レモン感:★★☆☆☆
甘さ:★★★★★
アルコール感:★★☆☆☆
編集A「はちみつの存在感が強いんですが、いざ口に含んでみるとしっかりレモンサワーが勝ってきますね」
営業B「あっまい!!! 自分はそもそも甘い酒は好みじゃないので、甘いお酒派の方はぜひ!」
編集C「はちみつの香りがすごい! ただ強すぎてレモン感が押され気味。個人的にはあまりはちみつが好みじゃないのですが、甘さは大満足!」
編集D「ほんのりと言いつつも、はちみつと甘さの主張が強い! その分、レモンの酸味がまろやかで飲みやすいです」
【3%】サントリー「ほろよい はちみつレモン」
サントリーの3%チューハイ「ほろよい」シリーズのレモンフレーバー。レモンのほどよい酸味に、はちみつのやさしい甘さを加えた爽やかな味わい。アルコール感は★1と低く、飲みやすい結果に。
サントリー「ほろよい<はちみつレモン>」
アルコール度数:3%
果汁:2%
カロリー:55kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★★☆
レモン感:★★★☆☆
甘さ:★★★★☆
アルコール感:★☆☆☆☆
編集A「お酒だけど、はちみつレモン風ドリンクのような味わい。炭酸・アルコール共に強すぎず、普段お酒を飲み慣れない方でも飲みやすそう」
営業B「『檸檬堂 はちみつレモン』を飲んだ後だと、かなりサッパリしたはちみつレモン味」
編集C「香水のようなレモンの香りで、万人に飲みやすい味。3%なので酔いすぎないし、家飲みにもってこい!」
編集D「レモンとはちみつのバランスが良い~。爽やかで優しい味わいです」
【3%】サンガリア「ご褒美搾り レモン」
ローソン・ポプラ限定販売のレモンサワー。レモン果汁本来の濃厚な香りに、酸味とほのかな甘みを感じる飲み口が特徴。3%のラインナップでは最もレモン果汁が多い10%。レモンの味はしっかりありつつ、甘さは★5とかなり甘い。
サンガリア「ご褒美搾り レモン」
アルコール度数:3%
果汁:10%
カロリー:41kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★☆☆
レモン感:★★★☆☆
甘さ:★★★★★
アルコール感:★★☆☆☆
編集A「お酒自体はかなり甘めでとろりとした舌ざわり。後味はレモン果皮のような苦みのある風味がします」
営業B「ナチュラルなレモン感ですね。レモンが好きで、かつ甘いお酒好きな人に好まれそう」
編集C「間違いなく甘そうな香りに、予想を裏切らない駄菓子のような甘さ。甘い物大好き人間は大歓喜です。酒はこのくらい甘くていいんですよ」
編集D「レモンの苦みがしっかりあるので、甘さとレモン感の両方が欲しい人に良さそう」
【3%】合同酒精「トップバリュ CHU-HI Lemon レモン カロリーハーフ」
イオンのプライベートブランド「トップバリュ」のレモンサワー。クリアな味わいのウォッカをベースに、レモン果汁を使用しスッキリしたおいしさに仕上げているという。カロリーハーフ、糖類ゼロ、プリン体ゼロと健康志向のレモンサワー。
合同酒精「トップバリュ CHU-HI Lemon レモン カロリーハーフ」
アルコール度数:3%
果汁:1%
カロリー:約21kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★☆☆
レモン感:★★★☆☆
甘さ:★★★☆☆
アルコール感:★★★★☆
編集A「シンプルなレモンサワーの味。他の3%商品と比べるとアルコール感を強く感じます」
営業B「カロリーハーフとか糖類ゼロとか健康感は嬉しいけど、その分人工甘味料の甘さが気になるかも?」
編集C「度数は低いにも関わらず、アルコール感を上手く出しているので、酔った気分になれそう。苦味がしっかりあって甘くはないです」
編集D「かなり甘さ控えめ。あとカロリーが100mlあたり約21kcalと低いうえに、1本80円とコスパが良い。カロリーハーフをうたう商品は今回揃えたレモンサワーではこれだけです」
【3%】北海道麦酒醸造「はちみつ&レモンスカッ酒」
小樽に拠点を構える北海道麦酒醸造の「はちみつ&レモンスカッ酒」。成城石井で購入。パッケージのかわいらしさが飲む前から好評な一本。
北海道麦酒醸造「はちみつ&レモンスカッ酒」
アルコール度数:3%
果汁:7%評価
飲みやすさ:★★★★☆
レモン感:★★★☆☆
甘さ:★★★★★
アルコール感:★★☆☆☆
編集A「最初はさわやかなはちみつが来て、後からレモンが来る味わい。スッキリとしたレモンサワーが好きな人には重たいかも」
営業B「飲む前の香りは甘ったるいものの、実際はそこまで甘くない印象。はちみつがなぜか癖になる味……でも甘いお酒が苦手なので飲みやすさは★1」
編集C「缶のビジュアルが優勝! これはパケ買いしたくなるかわいさ。はちみつの香りは強いものの飲みやすく気に入りました! 飲みやすさは★5!」
編集D「とにかく濃厚なはちみつとレモンの味わい。はちみつ好きは一度試してほしいです」
【4%】アサヒビール「贅沢搾りレモン」
ここからは4%のレモンサワーへ。レモン果実まるごと1個分の果汁を使用したアサヒビールの「贅沢搾り」。レモンのみずみずしい香りと、フルーティーでバランスの良い味わいを楽しめるという。今回比較したレモンサワー缶では、レモン果汁のパーセンテージが最も高い14%で、「贅沢搾り」の名前がふさわしい一本。レモン感は満場一致で★5。
アサヒビール「贅沢搾りレモン」
アルコール度数:4%
果汁:14%
カロリー:39kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★☆☆☆
レモン感:★★★★★
甘さ:★★☆☆☆
アルコール感:★★★☆☆
編集A「全体的にまとまりのある味で、レモンの果汁から皮の風味まで閉じ込めた仕上がりです」
営業B「あまりのレモン感に、米津玄師の『lemon』が頭から離れません」
編集C「レモン強すぎ!! とにかく思わず顔がゆがむ酸っぱさ。残念ながら酸味が苦手な人間なのでリピートはしませんが、酸味が好きな人はハマりそう」
編集D「果汁と聞くと勝手に甘いイメージを持ってましたが、レモン果汁って甘くないですね! 酸っぱいだけでなくて、レモンの酸味と苦みが際立つ濃い美味しさです。思い出すだけで唾液が出る」
【4%】キリンビール「氷結無糖レモンAlc.4%」
キリン氷結から2020年に発売された「無糖」シリーズ。無糖では4%と7%の2ラインを揃えているが、こちらはアルコール度数が低い4%。糖類・甘味料を使っていない、キュッと締まったレモンの酸味とかろやかな飲み心地が特徴。
キリンビール「氷結無糖レモンAlc.4%」
アルコール度数:4%
果汁:2.7%
カロリー:26kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★★☆
レモン感:★★★★☆
甘さ:☆☆☆☆☆
アルコール感:★★☆☆☆
編集A「甘さを完全に抑えた味わい。濃すぎないのでサラッと飲みやすいです」
営業B「居酒屋で飲む、レモン汁をギュッと絞ったシンプルなレモンサワーに近いです」
編集C「無糖なんで当然なんですが、甘さがない……。レモン! 酒! 酸味メイン! という印象」
編集D「あ~これは食事に事に合う味! レモン水のように爽やかで、甘味料が使われていない素直な味です」
【4%】キリンビール「氷結 サワーレモン」
キリン氷結シリーズのアルコール度数4%の商品。早摘みレモンを主に使用した、甘さひかえめのみずみずしくスッキリ爽やかなおいしさが特徴。糖質50%オフ。
キリンビール「氷結 サワーレモン」
アルコール度数:4%
果汁:4%
カロリー:33kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★★☆
レモン感:★★★★☆
甘さ:★☆☆☆☆
アルコール感:★★★☆☆
編集A「『甘さ控えめ』と書いてある通り、かなりスッキリ感のある一本。糖質50%オフは罪悪感が少ないですね~」
営業B「糖質オフは嬉しい! 『サワーレモン』の通り酸っぱさがしっかりある」
編集C「酸味が強いー! そしてレモンの苦みもしっかりしている。薄そうな味のふりをして、割とレモンで攻めてきます」
編集D「後で飲む5%の『氷結 シチリア産レモン』より軽い印象だけど、レモンのビターな味も楽しめますね」
【4%】眞露「サンキスト レモネード・サワー」
JINROを販売する眞露が手掛ける、世界初のサンキストブランドのお酒。レモンサワーではなく「レモネード・サワー」と銘打つ通り、他のレモンサワーとは異なるスッキリと爽やかな味わい。なおカロリーは100mlあたり78kcalと、今回比較したレモンサワーでは比較的高い値だ。
眞露「サンキスト レモネード・サワー」
アルコール度数:4%
果汁:10%
カロリー:78kcal(100mlあたり)評価
飲みやすさ:★★★★☆
レモン感:★★★☆☆
甘さ:★★★★☆
アルコール感:★★☆☆☆
編集A「スミノフのような雰囲気もあって、好きな人はハマりそう。個人的にもツボな味です」
営業B「一般的なレモンサワーを想像していると、良い意味で裏切られる! カロリーは見なかったことにします」
編集C「パッケージがかわいい~! 酸味と甘さのバランスがほどよく、しっかりとした果実感があって爽やか。夏に飲みたいです」
編集D「サンキストなら美味しいだろうという期待にしっかり応えてくれる味。果汁10%だけどレモンの苦さが強すぎず、甘さもしっかりあるレモネード味」
3~4%の「推しレモンサワー」は?
ここまで3~4%のレモンサワーを飲み比べてきたが、それぞれの好みの缶を聞いてみた。数本飲み比べてみるだけでも、かなり好みは割れそうだ。
編集A「スミノフが好きなんですけど、スピリタスっぽい『サンキスト レモネード・サワー』が美味しいですね。レモンサワーと言われるとちょっと違うんですが(笑)」
営業B「缶のレモンサワーは普段飲まないんですが、『氷結無糖レモンAlc.4%』の居酒屋っぽい味が好みです」
編集C「『はちみつ&レモンスカッ酒』は、パッケージがとにかくかわいい! あと甘くてアルコール感もなくて飲みやすかったです」
編集D「自宅ではご飯を食べながら飲むことが多いんですが、『氷結無糖レモンAlc.4%』は食事のおともとして丁度良い味」
続いては、定番の「氷結 シチリア産レモン」や「檸檬堂 定番レモン」や、あのプライベートブランドが揃う5~6%のレモンサワーを比べていこう。