AirTagの基本的な使い方を確認しましたが、ではiPhoneが手元にない場合や、他の人のAirTagが近くにある場合はどうなるのでしょうか。起こりそうなシチュエーションで挙動を検証してみました。
ただし、あくまでテストの一例です。条件や環境によって挙動が異なることが考えられますのでご注意ください。
iPhoneから離れ、AirTagだけが移動したら
AirTagのついた物を持ち去られる、iPhoneを家に忘れAirTagのついた鍵だけ持って出かけるなど、持ち主のiPhoneから離れてAirTagだけが移動した場合はどうなるでしょうか。
Appleの製品紹介ページでは、AirTagが持ち主のiPhoneから離れて一定時間が経つとアラート音を鳴らすとありますが……。
iPhoneから離れ、1時間ほど移動してみたものの、アラート音には気付きませんでした(近距離だったからでしょうか?)。ある程度人や車の通る場所だったので度々取り出して耳に近付けてみたのですが、音が聞こえることはありませんでした。鳴っていたとしたら、比較的頼りない音と思った方が良さそうです。
一方で、AirTagの位置情報はしっかり捕捉されていました。周囲にいた人の「"探す"のネットワーク」で捕捉された位置情報だと考えられます。
AirTagの持ち主にとっては、持ち去られた物を追跡できる可能性は高いと言えます。また近所へ買い物に行く程度なら、iPhoneを置き忘れても鍵についたAirTagがうるさくて困る、といった心配はなさそうです。
他人のAirTagを持ち歩いたら
他人のAirTagが自分の荷物に紛れ込んでいたら、位置情報が相手に丸わかりでは……。そんな不要な追跡を避けるため、持ち主のiPhoneから離れたAirTagが一定時間一緒に移動していることが検知されると、iPhoneに通知が届く仕組みになっています。実際に試してみました。
移動開始から約1時間後、通知が届きました。
さらに、自宅に戻ってしばらくすると再度通知が届きました。
条件や環境によって多少異なる部分があると思いますが、通知を見落とせば怖いことになりかねないと感じられました。通知が届いたらすぐに持ち物をチェックするのがおすすめです。
なお、誰かに借りたものについていたなど、相手がわかっている場合は「セーフティ通知を一時停止」で通知を止めることができます。
AirTagだけ盗られてしまったら
持ち物につけたAirTagだけ持って行かれた場合はどうなるのでしょうか。
AirTagは電池を抜き取れば無効化できますが、持ち主の側から登録を削除しない限り、他のiPhoneと新たにペアリングすることはできません。AirTagだけ持ち去っても、勝手に情報を上書きして使うことはできない、というわけです。
家の中の探し物には最適、でも不明なAirTagの通知には要注意
AirTagは、旅行の際にはカバンやスーツケースに取り付けておけば盗難・紛失対策に役立ってくれそうです。特にiPhone 11/12シリーズをお持ちの方なら、AirTagは家の中での探し物に心強い味方になってくれるでしょう。
ただし、AirTagを使っていない方も含め、不明なAirTagの通知が届いた時には要注意です。危険を感じたら警察などの窓口へ相談することをお勧めします。