毎回胸がキュンキュンするキスシーンが見どころとなる“溺愛”ラブコメディ『ラブファントム』(毎週木曜24:59~)がMBSのドラマ特区で5月13日からスタートする。みつきかこ氏の人気コミックを原作とする本作で、主演の桐山漣とヒロインの小西桜子は、甘いキスのバリエーションをどう演じているのか?

  • 『ラブファントム』に出演する小西桜子(左)と桐山漣

桐山が演じるのは“怪人”という異名を持つ優秀でスマートなホテルマン・長谷慧役。ある夜、不器用だが何事にも一生懸命なホテルカフェの店員・平沢百々子(小西)とキスを交わしてから惹かれ合っていき、そこから秘密の恋が始まる。演出は、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(13)の御法川修監督が手掛けた。

――毎回キスシーンがある甘いラブストーリーですが、脚本を読んだ感想から聞かせてください。

桐山:台本1話につき2~3回キスシーンがあったので驚きました。こういう作品はあとにも先にもないだろうし、今の時代にすごく攻めた作品になるのではないかと感じました。また、僕は30半ばなので、こういう王道系ラブストーリーの主人公の話はもう来ないかなと思い、新鮮な気持ちになりましたが、こうやって声をかけていただけたのはありがたいなとも思いました。

小西:私も台本や原作コミックを読ませていただき、すごく甘い王道のラブストーリーだなという印象を受けました。私が演じる百々子の純粋さや真っ直ぐさはすごく共感できたし、少女から大人の女性まで、幅広い層に楽しんでもらえるような作品にできたらなと思いました。

――漫画原作のキャラクターですが、どんなことを意識して役柄を演じましたか?

桐山:僕が監督に相談したのは、長谷を人間ばなれしたキャラクターにはしたくないということでした。怪人とはいえ1人の人間ですし、百々子の前では孤独な部分や完璧な人間だけではない側面も見せていきたくて。監督からは、少女漫画が原作だけど、画のなかでキメるところはキメるというメリハリを意識してほしいと言われました。

小西:私は衣装合わせの時、監督から『百々子を演じるうえで参考にしてほしい』とウサギのドキュメンタリーのDVDをもらいました。

桐山:アハハ。人じゃないんだ。

小西:そうなんです(笑)。また、百々子を演じるうえで、ちょっとしたドジでおっちょこちょいな愛らしさを、実写でどれだけ嫌味なく人に愛されるキャラクターにするかを、すごく考えながら演じました。

――それぞれ役柄との共通点があれば教えてください。

桐山:演じた長谷は、隙がない完璧なホテルマンですが、僕には隙もあるし、ある意味真逆な役をいただいたなと思いました。原作ファンもたくさんいらっしゃる作品なので、きちんと長谷として生きられるような努力をして現場に臨もうと思いました。

――小西さんについてはいかがでしたか?

桐山:小西さんは僕と同じで、少し抜けてるところがあるので、そういうところが百々子と似てるなと思いました(笑)。僕はよく忘れ物をするんですが、撮影が後半にいくに従い、小西さんも忘れ物が目立つようになってきたので「なんだ! こっち側の人間なんだ」と思い、安心したんです(笑)。

小西:私はいつも現場では一番のポンコツキャラなんです。でも、今回は確かに桐山さんも頻繁に忘れ物をされるなあと思いました(笑)

桐山:泊まりロケが半分以上で、現場に物を置き忘れることは本当に日常茶飯事でした。

――小西さんご自身はいかがですか?

小西:私には百々子のようなピュアさはないのですごく憧れますし、百々子は一本芯が通っていて、1つのことに対して考えるよりもすぐ行動に移せるところも魅力的で、自分もそういう女の子でありたいなと思いました。